ABSの強力な制動で安全性向上に貢献「メルセデスベンツ Sクラス」
ABS(アンチロックブレーキシステム)はタイヤのロックによるスリップを防止して、制動力を高めるシステム。いわゆるポンピングブレーキを自動的に行うもので、現在は多くのクルマに標準装備されている。
そんな自動車用ABSの研究は古くから行われていたが、効率の高い4輪ABSが乗用車へ初採用されたのは1978年のメルセデスベンツ Sクラスへのオプション設定から。そして1984年以降はメルセデスベンツ製乗用車の標準装備になっている。
国産車での4輪ABS初採用の1982年のホンダ プレリュード(2代目)だった。当時のホンダはこのシステムを4wA.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)と呼称していた。
ブレーキング時の制動距離を大幅に縮められるABSが安全性向上に与えた影響は計り知れないほど大きい。現在でも進化を続けるABSは、これからも多くのドライバーを守ってくれるはずだ。
ハイブリッド時代の幕を開ける記念碑的モデル「トヨタ プリウス」
メインの動力となるエンジン(内燃機関)とは別に電動モーターとバッテリーを装備し、エンジンとモーターの動力を使うことで効率を高め、ガソリン消費量を抑えられるハイブリッドシステム。現在では多くのクルマがこのシステムを採用している。
そのハイブリッドシステムを世界で初めて採用したのがトヨタの初代プリウスだった。1997年、「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーとともに登場したプリウスは、28km/L(10・15モード)という当時ではズバ抜けた燃費性能を発揮し、手の届きやすい価格設定もあって大ヒットモデルになった。
このプリウスに続くかたちで国内各社がハイブリッドモデルを発売し、現在の日本はハイブリッド王国とも言える状況になっている。エコ的な観点からはEVに注目が集まっているものの、効率の良いハイブリッド車の需要はまだまだ多い。
トヨタ プリウスがかつて切り拓いたハイブリッド化の道は、多くの追従者を生む価値のある道だった。
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