■クルマde副業その2 運転代行
収入の目安:土日のみ稼働で3万~5万円/月
運転代行とは、ドライバーAとBの2人が会社のクルマで、酒に酔ったお客のクルマを迎えに行き、ドライバーAが運転代行者としてお客のクルマを運転し、ドライバーBが会社のクルマを運転する。
そしてお客を目的地まで運んだ後は、AとBの2人で会社のクルマに乗って事務所に帰るか、もしくは次のお客が待っている場所まで走っていく――という仕事だ。
お客のクルマを運転するドライバーAは「第二種運転免許」が必要だが、会社のクルマだけを運転するドライバーBの立場であれば第一種運転免許のみでOKとなる。
報酬体系は「歩合制」と「時給制」の2種類があるが、第一種運転免許で仕事をする場合はおおむね7000円/日くらいとなる場合が大い模様。繁忙期と閑散期で差は出るが、土日だけ働いた場合の月収は5万~6万円ほど。
勤務時間は19時から深夜2時か4時くらいになるケースが多いはず。土曜日はいいとして、日曜日の深夜2時か4時くらいまで働いて、そのまま翌月曜日の朝から本業のほうを始めるのはなかなかハード。夜に強く、なおかつ「睡眠時間が短くてもけっこう大丈夫」という体質の人に向いている副業だ。
■クルマde副業その3 軽運送業
収入の目安:土日のみ稼働で5万~15万円/月
「釣りやキャンプなどに使うための軽バンを持っているが、働き方改革で残業代が減って釣り&キャンプどころではなくなった。そうだ、自前の軽バンを使って土日だけ『軽運送』をやって月に数万円を稼ごう! 我ながらナイスアイデア!」
……そんな風に思っている人もいるかもしれないが、軽運送業で金銭を得るには、例え副業であっても「貨物軽自動車登録(黒ナンバー取得)」が必須。黄色ナンバーのままで運賃を請求することはできないのだ。
ダイハツのハイゼットカーゴなどの商用バンでは、必要な書類を作って申請すればそのまま黒ナンバー取得が可能で、スズキ エブリイワゴンなどの乗用車であっても、リアシートを取り払うなどの構造変更を行えば黒ナンバーの取得は可能。交付にかかる費用は1400円程度だ。
また、すでに黒ナンバーが付いている商用軽バンをリースして使うことも可能だが、その場合は月に数万円のリース料がかかってしまう。
それでも土日をフルに使って死ぬ気で(?)働けば月に15万円ほど稼ぐことも不可能ではないが、運送の仕事というのは「相手先次第」という部分がデカい。
そのため、自分の都合のいい時間帯に、都合のいい距離の仕事が入るとはかぎらない。「月曜日は朝から仕事なのに、配送を終えて帰宅できるのは夜中過ぎになってしまう……」なんていう、遅い時間に出発する長距離の依頼もすべて引き受けないかぎり、月収15万円プレイヤーにはなれないはず。
ちょうどいいペースでも稼げるのは「月に5万円くらい」と考えておくのが現実的だろう。
■クルマde副業その4 出張手洗い洗車
収入の目安:土日のみ稼働で5万~8万円/月
筆者は個人的にまったく好きでも得意でもないが、世の中には「洗車が大好きで、その腕前にも自信がある」という人も多いだろう。そんな人に最適な副業が「出張手洗い洗車」だ。
筆者のように「自分で洗車をするのはめんどくさい」と考える人からの依頼を受け、その人の自宅や近隣の駐車場などまで道具を持って出向き、バシッと手洗い洗車をしてお代を頂戴するという仕事だ。
1台あたりの洗車料金相場は車種やサイズ、車格などによってさまざまだが、一般的な車両の場合で4000円から5000円ほど。仮に間をとって「平均価格4500円/台」とした場合、1日に2台の洗車を請け負えば日給9000円となり、土日の2日間を投じれば1万8000円。それを毎週末行えば、副業での月収は7万2000円ということに。まずまずの副収入だと言えるだろう。
問題は「どうやって集客するか?」で、競合も多いジャンルゆえ、個人がSNSなどを通じてコンスタントに集客するのは決して簡単ではない。また、個人の場合、何かトラブった時の責任問題というのもけっこう難しい。
そのため現実的には、いくつかあるフランチャイズ業者と代理店契約を結び、その本部から洗剤などを購入しながら、その業者のカンバンとシステムを使いながら集客し、稼いでいく――というスタイルになるだろう。
これとて集客は「自分の腕と熱意次第」という部分は大だが、「洗車が大好き! ぜんぜん苦になりません!」というタイプの人であれば、月に数万円を稼ぐのは充分可能だ。
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