ハイブリッドが今や当たり前になりつつあるが、新車で買おうものなら価格が高い。だからといって諦めたくないひとも少なくないはず。そこで中古車も視野にいれたいが、駆動用バッテリーなどハイブリッドはなにかと懸念事項が多い。一体どこに注目すればいいのか!? 逆に避けるべきポイントとはなにか!?
文/小鮒康一、写真/トヨタ・三菱・ベストカーWEB編集部、AdobeStock
■注意!! ハイブリッドカーの駆動用バッテリーに寿命があった
今ではほとんどのモデルに設定されるなど、市民権を得たと言っても過言ではないハイブリッド車。世界初の市販量産ハイブリッド車として初代プリウスが登場したのが1997年のことだから、わずか25年の間に瞬く間に普及したと言えるだろう。
初代プリウスのころのハイブリッド車はまだまだ発展途上であり、燃費性能は高いものの動力性能は純ガソリンエンジン車と大差ないレベルとなっていたが、現在ではモーターのアシストも強力になり、ガソリン車を上回るドライバビリティを手に入れている。
そのため、クルマの買い替えのタイミングでハイブリッド車を狙っている人も少なくないと思うが、ハイブリッド車にはガソリン車にはない懸念事項が存在する。それが駆動用バッテリーの劣化である。
電気自動車では特に話題になるバッテリーの劣化ではあるが、ハイブリッド車に搭載されているバッテリーも当然ながら劣化してしまい、最終的には警告灯が点灯して交換を促されてしまうのだ。
■もし駆動用バッテリーが逝ったらただの重いクルマに……燃費も超悪化へ
モーターでしか駆動できない電気自動車とは異なり、エンジンも駆動に繋がっているタイプのハイブリッド車であれば、すぐに走行不能になることはない。
しかしハイブリッドシステムが充分に機能しなくなることで、ただ単に大きな重り(駆動用バッテリーやハイブリッドシステム)を積んだガソリン車となってしまうので、ハイブリッド車の美点はゼロとなってしまう。
もちろん劣化した駆動用バッテリーを交換すれば本来の性能を取り戻すことができるのだが、交換の費用として数万円から数十万円の出費となってしまうため、中古車を購入した直後にバッテリーの劣化が判明すると精神的にも金銭的にもダメージが大きい。
コメント
コメントの使い方以前乗っていたHVは13万キロ過ぎで駆動バッテリーの警告が出た。交換で10万位上かかる見積もりをもらい、他の車もあり所有台数を減らそうと考えていたからそのまま引き取ってもらった。
ただ、警告灯がついた時も、ガソリン車として動いて車屋さんまで行けたので、その点は安心感があった。急に動かなくなるのはやはり問題。あまり起きないとは思うが、エンジンが壊れた場合、多少モーターだけで動かせるのだろうか。