■ワインディングを走る!
サルデーニャでは高速移動もしつつ、とにかくワインディングを走った。
街乗り速度域での乗り心地は少々硬めだが、速度が上がるにつれフラットさが増し、速度感を忘れるほどの安定感に法的な不安を抱くほどだった。
900Nmもある4Lツインターボだが、走り出しのスマートさから街中速度の滑らかな巡航ぶりに加速性能の隅々までこだわるアストンマーティンらしさがうかがえる。
それは幾重にも続くワインディングでコントロールするような時も同様。
実にリニアに大小のトルクを扱うことができる。ダッシュ力はハンパない。ただ暴力的でないのもアストンらしい。
ボディやサスペンション、タイヤも含め一体感とともに動的性能を操っている証とも言えるだろう。
カーボンセラミック製のブレーキのフィーリングは街中を含め“常に”よい。
とりわけコーナリングでは何度ブレーキングの制動感と車両の姿勢にウットリしたことだろう。
ボディのロールが抑えられ、四輪の接地感を常に感じながら、さらに減速も加速もリニアだったこともあり、思いどおりのラインで走行ができた。
コレがSUVかというほどに、だ。
大パワー/大トルクを得たこのDBX707ならば、F1にも参戦しスポーツカーを製造するアストンマーティン“スポーツ”の世界を、SUVで新たに知らしめることに成功するだろう。
■アストンマーティン DBX 707 主要諸元
・全長×全幅×全高:5039×2050※×1680mm
・ホイールベース:3060mm
・車両重量:2245kg
・エンジン:V8 DOHCツインターボ
・総排気量:3982cc
・最高出力:707ps/4500rpm
・最大トルク:91.8kgm/6000rpm
・トランスミッション:9速AT
・最低地上高:175mm(MAX220mm)
・0-100km/h加速
・最高速度:310km/h
※全幅はミラー収納時のもの。
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