アルファード、ランクル、ルーミー…「天下無双のクルマ」はどれ?

■Section 04

■MAZDA CX-8

●需要の広がりが期待できる3列席SUV

CX-8は3列シートを備える。3列目はSUVでは最も快適で、マツダも居住性の王者と表現している。ところが本当の“無双”は、同じマツダが製造していたプロシードマービーだ。全長は4950mm、ホイールベースは3000mmでCX-8より長く、3列目は簡素だが足元空間は大幅に広かった。畳めばフラットな空間になりミニバン風SUVの天下無双の1台であった。

●渡辺陽一郎の“無双度”チェック……81

■SUBARU WRX-STI

●今や貴重な4WDターボ本格スポーツ

スポーツセダンの“無双”はWRX STI。水平対向2Lのターボで動力性能は抜群に高く、熟成されたプラットフォームと足回りにより、走行安定性はさらに上回る。乗り心地も硬めながら粗さを抑えた。全幅を1795mmに設定するなど運転のしやすさにも配慮したから、峠道も走りやすい。S4に備わるアイサイトツーリングアシストを含めてスポーツセダンの優等生的な“無双”だ。

●渡辺陽一郎の“無双度”チェック……90

■SUZUKI ハスラー

●遊びゴコロ満載のユニーク軽SUV

ハスラーは軽自動車サイズのユニークなSUVとされるが、車内の広さやシートアレンジは先代ワゴンRと同じで、実用性をしっかり高めた。収納設備も豊富だ。デュアルカメラブレーキサポートなど、安全装備も充実させている。基本を確実に押さえた上で、内外装をSUV風にカッコよく仕上げたからヒットした。これは売れるクルマの方程式ともいえるだろう。

●渡辺陽一郎の“無双度”チェック……84

■SUZUKI ジムニー&ジムニーシエラ

※写真はジムニーシエラ

●日本が誇る走破性No.1小型クロカン

軽自動車サイズのオフロードSUVだが、運転すると見方が変わる。日本の狭く曲がりくねったデコボコの激しい林道に最適な4WD車を開発したら、たまたま軽自動車のサイズに収まったという感覚だ。舗装路では乗り心地が悪く操舵感は鈍いが、悪路に乗り入れると、すべてが具合のいい長所に豹変する。小型車版は海外でも売られ、日本の高い技術をアピールしている。

●渡辺陽一郎の“無双度”チェック……95

■DAIHATSU ウェイク

●圧倒的ハイトボディで存在感を発揮

FFの軽自動車では唯一、全グレードの全高が1800mmを超える。室内高にも余裕が生じて、頭上に棚を装着するなど車内を有効活用できる。前後席を倒すと、荷室を含めて車内が平らな空間になって車中泊も可能だ。ただしタントでも車中泊はできる。ウェイクの独占機能ではない。車両重量が約1トンだからノーマルエンジンでは力不足で価格は高めになり、欠点も散見される。

●渡辺陽一郎の“無双度”チェック……59

■Section 04 まとめ

このページのクルマのなかではWRX STI(90%)とジムニー&ジムニーシエラ(95%)が「天下無双」認定車となった。

どちらも唯一無二の存在であることを考えればそれも納得。両車ともに世界的視野で見ても「天下無双」に君臨できることは確実で、まさに日本を代表するクルマである。


【番外コラム】 ベストカーweb認定 天下無双なクルマたち

これなら迷いなく買ってよーし!

渡辺陽一郎氏による評価で「無双度」を探った候補車22台のうち、90%超えで「天下無双」のクルマに認定されたのは11台。ちょうど半分とは、意外と多かったなという印象だ。

MIRAI(98%)、リーフ(98%)、ジムニー&ジムニーシエラ(95%)、アル/ヴェル(93%)、N-BOX(93%)、ランクル200、S660(ともに91%)、ノートe-POWER、GT-R、ロードスター、WRX STI(すべて90%)というのがその内訳。なるほど実力、人気ともに誰もが認めるクルマが揃っていることがよくわかる。

もしも気になっているカテゴリーで予算も想定内というのであれば、この11台を購入候補の最右翼に挙げてほしい。自信を持ってお薦めします!

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