不意の尿意や便意に悶絶した経験をした人は少なくないはずだ。あまりにツラい経験ゆえにトラウマとなり、運転中に飲食をすることが怖くなってしまった……なんて人もいるだろう。
今回は、ツラすぎる不意の便意や尿意を抑えるための予防法と対処法をご紹介しよう。知っているだけで、トイレにまつわる不安が軽減されるはずだ!!
文/室井 圭、写真/写真AC
【画像ギャラリー】不意の便意や尿意をやりすごす策とは?(7枚)画像ギャラリーコーヒーよりヤバい!! エナジードリンクは頻尿の最大原因!
運転中の頻尿を防ぐ最善策は、利尿作用のあるカフェインを摂らないことだ。カフェインと言うと、大半の人はコーヒーをイメージするだろう。しかし、他にもカフェインたっぷりの飲み物はけっこうあるものだ。特に注意したいのは、エナジードリンク。神経を興奮させて活力を与えてくれるエナジードリンクだが、その活力のモトがカフェインだからだ。眠気覚ましに飲む人も多いが、その分トイレが近くなることは覚悟しなくてはならない。
意外なところでは、緑茶や紅茶、ウーロン茶などもカフェインの含有量はかなりのもの。また、ミネラルが多いスポーツドリンクも避けたいところだ。
「これからしばらくトイレに行けそうにないな」と思った時には、ミネラルウォーターがベスト。ただし、硬度が高い水を飲むとお腹が弱い人は便意をもよおすことがあるので、国内で採水されたものを選ぶのが安心だ。海外で採水された水は、硬水のものもあるため注意したい。
お茶なら、カフェインが含まれていない、麦茶、ルイボスティーなどがお薦め。もしくは、ノンカフェインと表記されている緑茶やコーヒーなどを。
こってり、ギトギトな食事は超悶絶級の便意を招く
便意に関しては、食事の内容が最大の原因だ。特に、便の量を増やして、腸の動きを活発にする働きを持つ食物繊維が豊富なものを前夜に食べると、翌日は便意をもよおしやすくなる。そのため、翌日にクルマで遠出をするような時には夕食に野菜やイモ類などは食べすぎないようにする。これだけでも、悶絶確率はかなり減らせるはずだ。
アルコールの摂りすぎも便を緩くするため、翌日に長時間の運転をする予定があるなら、前日のアルコール摂取量は控えめに。
また、古い油は便意どころか、さらに超絶ツラい下痢の原因に!! 使い回した古い油を使用して調理されたメニューは絶対に避けたい。とはいえ、こればっかりは自分では判断ができず、店次第ということになってしまうので、お腹が弱い人は大事をとって脂っこいメニューはグッと我慢するのが賢明だ。特に、逃げ場のない渋滞中の高速道路ではパーキングでは和食など、さっぱり系のメニューを選ぼう。
便意に襲われた時の対処法
便意を止めるには、腸のあたりを温めることが効果的と言われるが、温めるものがない時には腸のあたりを反時計回りをグルグルとさすってみよう。これで、腸の動きを抑えることができる。また、単純だが、お尻の穴に力を入れて締めるのも効果的だ。
また、深呼吸も効果的と言われている。便意は意識を便意を抑えることに集中すればするほど悪化するので、深呼吸をして、さらに別のことを考えると便意の波がスーッと去ったりすることもある。
ツボ押しで緊急事態を乗り切る
●便意を抑えるツボ
ツボ押しは意外なほど即効性がある。一押しは「下痢点(げりてん)」と呼ばれるツボ。
手の甲の、薬指と中指の骨が交わる部分の少し指側のくぼみ。親指の先で強めにゴリゴリと強めに押し揉みすると、便意が一気にひいていく。
不意の便意にたびたび襲われる人や、下痢によるお腹の痛みに悩まされるような人にはよく知られている特効ツボだ。予防効果もあるため、これから運転という時に事前に押しておくのもお薦めだ。
●尿意を抑えるツボ
こちらの一押しは「液門(えきもん)」と呼ばれるツボ。手の甲の小指と薬指の間の水掻きの上の凹んでるところを「痛気持ちいい」くらいの強さで押してみよう。
また、ディエンチャンというベトナムの民間ツボ押し療法では、顎の中央を指やこぶしで押すと尿意を抑えられるとされている。こちらも意外と効くので、試してみてほしい。