■2代目モデル:バブル期に誕生した2代目目はちょっと上級移行して人気に
カルタスは1988年9月に2代目モデルにフルモデルチェンジされた。2代目モデルも輸出メインというポジションは同じだが、ボディサイズの拡大やサスペンションの形式がコンパクトカーとしては奢った四輪ストラットとするなど、コンパクトカーのなかでの車格は若干向上。特にシンプルなデザインながら小洒落たインテリアは好感の持てるものだった。
2代目カルタスは1.3L4気筒DOHCエンジンが115psにパワーアップされたGT-iなど初代モデルに近いラインナップでスタート。印象的だったのは翌1989年に1.6Lエンジンもある4ドアセダンのエスティーム、1992年に2人乗りオープンのコンバーチブルというボディバリエーションを拡充していったことだった。
特にコンバーチブルはオープンながら143万8000円からと価格が安かった点など、なかなか面白いクルマだった。
2代目カルタスは3代目モデルとなるカルタスクレセントが登場した後も安価なコンパクトカーとしてラインナップを縮小しつつも、日本では2000年まで販売された。
■3代目モデル
1995年10月に、カルタスシリーズではカルタスの上位モデルで当時のカローラやシビックなどと同クラスとなるクレセントが加わった。
カルタスクレセントは1.3Lと1.5Lの3ドアハッチバックと1.5Lと1.6Lのセダンでスタートし、翌1996年2月には1.8Lも設定されたワゴンも加わった。
カルタスクレセントはワゴンの後期モデルのフロントマスクが、同時期に登場した3代目レガシィツーリングワゴンの初期型とやたらと似ていたことくらいしか記憶のない、印象の薄いモデルというのが率直な印象だ。
カルタスクレセントは3ドアが2000年に、セダンも2001年にそれぞれ軽自動車ベースだった初代スイフトとエリオを後継車に絶版となった。
■まとめ
地味な最後だったカルタスだが、スズキの小型車への進出やカルタスが後に軽自動車の拡大版でないスイフトにつながっていったことを思うと、カルタスの功績は大きく、カルタスがスズキの社史に残るモデルなのは間違いないだろう。
【画像ギャラリー】スズキはツインカム派? DOHC派? スイスポに繋がる道はカルタスが切り拓いた!(15枚)画像ギャラリー
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