【N-BOXでもアルファードに勝てる!?】 クルマ界 ネズミはネコを噛めるのか!? 5番勝負

 ここはとある下町の一角。今日も大きいクルマが大好きの(ちょっとイヤミったらしい)ネコさんと、小さいクルマが大好物の(ちょっとキレやすい)ネズミさんが、あーだこーだと舌戦を繰り広げています。

 トヨタの大型ミニバン・アルファードと、ホンダの軽 N-BOXの2大人気者対決を手始めに、単純なエンジンパワーでは敵わない、でも使う側に立ったユーティリティなら? と5番勝負。

 セダンからEVまで、果たしてネズミはネコを噛めるのか!?

※本稿は2018年2月のものです
文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2018年3月26日号


【ROUND 1】 トヨタ アルファード VS ホンダ N-BOX

TOYOTA アルファードHV エグゼクティブラウンジ

HONDA N-BOX G EXターボ Honda SENSING

ネコさん(以下、ネコ) どうよ、このアルファードのゴージャス感は?

ネズミさん(以下、ネズミ) ま、700万以上する最上級グレードですからな。

アルファード エグゼクティブラウンジの2列目シートは圧倒的な快適さ。エンターテインメント機能も充実し、もはや飛行機のビジネスクラス並みだ

ネコ 素直じゃないねー。見なよ、この2列目シートのアームレスト。まるで立派な旅客機じゃない? ほら机まで飛び出してきたよ。

ネズミ 大事なのは開放感でしょ。見て、N-BOXなんて、こんなに膝もとが広い!

ネコ うん? アルファードのほうが広くない?

ネズミ 全長が1.5m以上短いこと考えてくれないと。

ネコ なるほど、そう考えるとこの広さは尋常じゃないな。
まあ、プラスチッキーな内装はチープなチミに合ってるよ。

ネズミ (プチッ)そのクソデカい…アルファードでしたっけ? 荷物は積めるんですか?

ネコ そりゃ積めるよ。

ネズミ 正直、使いづらい。3列目シートが跳ね上げ式って、700万もするクルマなのにマジ? N-BOXは簡単に後席を前倒しできますよ。しかもアルファードは地面からラゲッジ床面までの高さも低くないから、重量物を載せるには苦労する。箱形車の風上にもおけませんな。

N-BOXのラゲッジエントリー部までの高さは、地面からわずか47cmという低床設計。自転車の積み込みも楽だ。全長約1360mmというジュニア用自転車も余裕で積み込め、その状態でも2列目乗員に圧迫感を感じさせないのがいい

ネコ 奥行きはアルファードのほうがあるよ?

ネズミ (プチプチッ)だから全長差を考えて、と。例えば身長120cmくらいの子供用の自転車を積むなら、N-BOXで充分。その状態で親子3人が余裕で座れる。子供の小さいファミリーにはN-BOXで充分なんです。

子供用自転車を積んでも3人余裕で乗れます

ネコ いや、アルファードなら余剰スペースに、さらに何か積めるはず。

ネズミ 何を積むんです?

ネコ 夢、かな?

ネズミ (ガン無視)さらにN-BOXには、ホンダお得意の2列目座面跳ね上げ機構があります。座面を跳ね上げればほら、日本人の平均身長であるワタシでも、意外と余裕で着替えが!

ホンダ自慢の低床設計。そのメリットをフルに生かしたのが、後席座面の跳ね上げ機構。室内高は全高で160mmも勝るアルファードと同じ1400mmを誇り、子供なら余裕で立った状態で着替えが可能。ベビーカーもたたまずに搭載できる。実際に使う人の立場に立ったユーティリティの高さが、爆発的人気の秘密だ

ネコ うわ、アルファードとN-BOXって室内高が1400mmで同じだ!

ネズミ でしょ? N-BOXの優秀さがわかるでしょ? しかもアルファードなんて、あんなクソデカいクルマ、弊社周辺の狭小路にいったら、地獄見ますよ?

ネコ う〜ん、意外と見切りはいいから運転は楽なんだけど、物理的なボディサイズは確かにどうしようもない。

アルファードの巨体は狭小路だとやっぱりツライ

ネズミ ネコさんも、どうせ買えないアルファード褒めてないで、素直に手頃なN-BOXで充分っていいましょう。

ネコ ウチの経済事情はこの企画に関係ないから!

【結論!】 子供の小さいファミリーならN-BOXで充分だ!

【ROUND 2】 レクサスLS VS スバル インプレッサG4

レクサスLS。欧州ブランドもビビる、贅沢なフラッグシップ・サルーン

スバル インプレッサG4。走りも先進安全性能もLSの牙城は堅いが、G4にも勝機あり!?

ネコ インプレッサってハッチバックのイメージが強いから、地味じゃないの〜、これ?

ネズミ (プチッ)失礼な。価格も地味めで最廉価の1.6アイサイトが約194万円。お得さでは国産セダン一ですよ!

ネコ それはわかるけど、LSの室内は匠の技が散りばめられた贅沢空間だよ。

ネズミ でもセダンとして一番大事なのは「大人4人がしっかり乗れる」こと。それに充分応えてますよ、G4は。で、LSはフラッグシップのわりには後席が最上級感覚に広くないらしいじゃない? それで世界に誇れるショーファードリブンといえるのか、と思うわけですよ。

ネコ (ギクッ)、そそそそそう? 顔は立派なんだけどね。

ネズミ LSの世界一の先進安全技術搭載は確かに凄いけど、G4は安価で世界最高峰の安全性能を備えているんだから、負けませんよ。

ネコ LSの1/5の価格だもんなぁ。白旗気味だね。

2台の価格差はざっくり1000万円。LSの先進安全性能は目を見張るものがあるが、G4のそれも決して劣ってはいない感じ

【結論!】 セダンの大事な部分を失っていないG4が優位

[識者 鈴木直也の戦評] G4がいい勝負をするというのはアリ。プラットフォームも安全装備も世界水準。セダンとして過不足なしだね。

【ROUND 3】 トヨタ ハイラックス VS ダイハツ ハイゼットデッキバン

トヨタ ハイラックス。復活して若者にも人気。人も荷物ものみ込むぜ!

ダイハツ ハイゼットデッキバン。商用車だけど“遊びグルマ”全開のノリで、人気ピックアップに挑む

ネコ そちらのデッキバンは商用車なのに積めなそうだね〜。ハイラックスの最大積載量は500kgだよ〜。

ネズミ (プチッ)デッキバンは250kgで、見た目以上に積めるでしょ? でも仕事より遊びグルマとして小粋に乗るほうが絶対格好いいし、目立つ。

ネコ カスタマイズモデル、格好よさそう! って俺はどっちの味方なんじゃい。でも、実際何を積めるの?

ネズミ 深く追求しちゃイカンです。あの限られたスペースに何を積むかワクワクするのが日本人でしょう。

ネコ 言うね〜。でもハイラックスは待望の日本復活で、売れているんだよ。

ネズミ こっちは売れてないぶん町中を走ると、オッと人目を引く。“極モノ感”はある。

ネコ むしろ遊びでしか使えない(笑)。でもそれがいいのかな。

「ハイラックスの荷台に何を積んで走るのか、この狭い日本で」とはネズミ氏

【結論!】デッキバンの働くクルマを捨てた潔さがいい

[識者 鈴木直也の戦評] ハイラックスのような特異タイプに300万円以上払うか、ということ。ならばデッキバンが打って付けだよね。

【ROUND 4】 レンジローバー イヴォーク対 ホンダ S660

レンジローバー イヴォーク・コンパーチブル。ただでさえオシャレなイヴォークがオープンに……

ホンダ S660。スタイル&走りと楽しさは眩しい輝きを放つ軽スポーツ

ネズミ (プチッ)S660は楽しいけど、荷物が置けないんですよ。

ネコ (いきなりキレてる…)2人乗ると、バッグは脇に置けずに膝の上に置くしかない。ルーフの脱着も慣れないとやや面倒だよね〜。

ネズミ ロータスエリーゼも同じ方式で、そっちなら僕は許せるんだけど(笑)。

ネコ どっちの味方だよ。イヴォークは威張りすぎたデカじゃないので日本の道でも扱いやすい。で、S660はオープンで走っても誰も注目してくれないが、こっちはこっぱずかしいほど注目の的さ!

ネズミ 前項のデッキバンのほうがもっと注目されるかも。

ネコ だね。でもイヴォークは4人乗れるし、後席もそんなに狭くない。N-BOXの広さには負けるけど(笑)。

「S660は軽のロータスエリーゼだから、走りを取ったら何も残らないよ」と直也氏は擁護。

【結論!】 使い勝手だけで見ると、S660は残念ながら完敗

[識者 鈴木直也の戦評] S660は走り以外は捨てているので酷な戦いだね(笑)。2人の判定通り、走り以外の要素もある、SUVオープンのイヴォークが勝る

【RUOND 5】 テスラ モデルX  VS 日産 リーフ

テスラ モデルX。速く走り続けるパワフルアメリカン。ファルコンウィングも目を引く

日産 リーフ。市場ニーズに応えた300万円で買えるEV。プロパイロットもウリ

ネコ 航続距離は565kmだよ、凄いだろ〜。

ネズミ (プチッ)リーフは400kmだけど、今年追加のモデルは距離が伸びるそう。実際使える容量が7割としても約280km。日本で乗るなら充分。それにモデルXはバッテリーがデカいぶんだけ、急速充電の満充電には余計に時間かかるでしょ。高速SAでその長時間はヒンシュクもんですよ。ファルコンウィングも派手!

ネコ 乗降で快適なものを追求した結果があのドア。ボディ横にすき間が30cmあれば開く実用性もある。しかもオーダーで3列、7人乗り仕様にもできるんだよ。

ネズミ このボディで? お金を追加して、ジェイドのような狭さでしょ?

ネコ ……勘のいいネズミは嫌いだよ。

「実質280km走れれば急速充電器が多い日本では充分だよね」と珍しく同意見になったネコ&ネズミ氏

【結論!】 ワンペダルドライブも楽しめるリーフがイチオシ!

[識者 鈴木直也の戦評] EVの新市場を拓くインパクトとしてモデルXは評価されるけど、庶民向けEVリーフの存在意義のほうが大きい。

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