■サイドウォールの表記をチェック!!
例えば、タイヤの側面には「215/45R18 93W」といった具合にサイズが表記されているが、この中の「93」はロードインデックス(LI)といって、そのタイヤの負荷能力を示している。
LI=93のタイヤであれば、空気圧が230kPaのとき635kgの負荷能力があるが、空気圧が10kPa下がって220kPaになると負荷能力は620kgにダウンする。
これが200kPaになると585kg、180kPaだと550kgと、同じタイヤなのに空気圧が違うだけでこれだけ負荷能力が変わってしまうので、空気圧が1割、2割下がってしまうのは、クルマとタイヤにとってかなり大事だと思って欲しい。
まして、指定空気圧よりも3割も4割も低い状態で走るのは、高速道路はもちろん、一般道でも危険な状態といわざるを得ない。
※最近のクルマの指定空気圧が高目なのは、車体が重いくなっている影響も大きい。もちろん燃費対策もあるし、レインフォースド/エクストラロード規格のタイヤを装着している車種は、スタンダードなタイヤより高い空気圧の設定となる
■空気圧が高すぎるのもよくないが低すぎるよりはマシ!?
もちろん、空気圧が高すぎた場合は、乗り心地の悪化やトレッドセンター部の偏摩耗などのデメリットもある。
しかし、空気圧が不足するよりは、空気圧が高い方がはるかにマシなので、自動車メーカー、タイヤメーカーともに、日常のメンテナンスでは、自然漏れによる空気圧低下を考慮して、車両指定空気圧を基準とし、0~+20kPaの範囲内で調整・管理することを奨励している。
また、空気圧は気温が10℃上がると10kPa上がり、10度下がると10kPa下がるともいわれているので、これから夏にむかっては、指定空気圧ピッタリぐらいに調整し、夏から秋、秋から冬に向かう時期は指定空気圧+10kPaもしくは+20kPaで合せておくと安心だ。
ちなみにタイヤを買い換えて、LIが変わったり、インチアップなどをしてサイズが変わった場合は、タイヤメーカーのホームページにある「タイヤサイズ変更時の推奨空気圧検索システム」に必要事項を入力し、新しい推奨空気圧を調べておこう。
もうひとつ、バルブキャップを確実に装着しておくことも忘れずに。バルブキャップが外れていると、ほこりや水分がバルブに入り、空気が漏れる原因にもなるので、バルブキャップも軽視しないで欲しい。
「タイヤが空気圧に依存する割合は90%」といわれている。せっかくの愛車、せっかくのタイヤを気持ちよく安全に、長持ちさせるためにも、空気圧の定期的な点検だけは忘れずに。
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