■荷室スペースの圧迫も死活問題! やっぱりハイエースハイブリッド登場は遠い未来か!?
商用ワンボックスカーにおいては、ハイブリッド化によって荷室スペースが減少してしまうのも由々しき問題となる。
前述のプロボックスではハイブリッド化によってエンジンルーム内に補器用バッテリーを搭載することができなくなったため、荷室左側にバッテリーが移設されているのだが、これによって荷室スペースがわずかながら減少してしまっているのだ。
そしてハイブリッド車ではマストで必要となる駆動用のバッテリーもプロボックスではリアシート下になんとか押し込んでいるものの、そもそも荷室がフラットなハイエースやキャラバンなどではシート下に押し込むことも難しいし、FRレイアウトでプロペラシャフトが存在しているためにフロア下への設置も難しくなってしまうだろう。
またハイブリッドシステムを搭載したことによって車両重量が上がると、最大積載量が減少するというデメリットも無視できないポイントなのだ。
このように現段階でハイエースやキャラバンにハイブリッドモデルが存在しない理由は、メリットよりもデメリットの方が多いということに尽きる。
とはいえそもそも電動化を見越した設計がされていなかったがためにデメリットが多いということもあるので、来たる電動化の時代に向けてリリースされるであろう新型には、こういったデメリットを払拭したハイブリッドモデルが追加される可能性は大いにあるだろう。
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