物価高騰でうまい棒も12円に値上げ! 国産の新車価格にも値上げの波はやってくるのか!?

■国産メーカーも秋から値上げの可能性あり! 一体どうなる!?

 そんな中、早くもドンドン値上げをしているのがテスラ。普通の自動車メーカーはイヤーモデルや年次改良、マイナーチェンジといったタイミングでしか値上げをしない。部品などの調達価格は数カ月から1年単位で決めているからだ。

 そういった”常識”を持っていないテスラの場合、調達価格上がったらすぐ値上げする傾向。アメリカ国内での値上げ、2022年に入って3回目である!

 結果、モデル3で2500ドル(約34万円)高くなった。何の変更もなしで34万円の値上げは自動車業界じゃ異例のこと。とはいえ普通の自動車メーカーも2022年の秋から値上げを避けられない状況になってきた。

大手自動車メーカーといは異なる独自の戦略をとるテスラ。自動車ではなく電化製品に近い考え方のため、値上げも躊躇しない(Bjorn Wylezich@Adobestock)
大手自動車メーカーといは異なる独自の戦略をとるテスラ。自動車ではなく電化製品に近い考え方のため、値上げも躊躇しない(Bjorn Wylezich@Adobestock)

 部品調達価格の上昇を反映しなければならないためだ。繰り返しになるけれど、車重1400kgのクルマだとすでに鋼材だけで8万円の値上げをしなければならない。

 そのほかの値上げを考えると、車両価格100万円あたり3~5万円前後といったイメージか。300万円のクルマで9~15万円の値上げということに。部品高騰率の高い電動化車両だとさらなる上乗せもあり得る。

 値上げのタイミングとしては、イヤーモデルか年次改良だ。すなわち2022年の9月あたりから、続々と「うわっ!」と感じるような価格を発表してくると考えていいだろう。

 困ったことに消費者としちゃ「受け入れられない」という選択肢はない。なぜか? すでに部品不足により生産台数が大幅に減少しており、納期半年なら上等。納期1年という車種まで続出している。すでに欲しくても買えない状況だ。自動車メーカーとしては値上げしない理由なし。もちろん売れ行きを落とす車種もあるだろうけれど(売れないクルマは値上げ幅を抑える?)、値上げ断行です。

 実際、すでに値上げ前提で商談しているケースが多数出てきた。一方、半年程度先に納車予定のクルマであれば、契約した時の価格で買えると考えていい。5%の値上がりだったら、値引き対応で吸収できるからだ。利幅を少し減らすだけで対応可能。また、値引きしなくても売れる車種が増えてきており、これまた値引きしたと思えばなんとか利益を上げられる。

 ただ1年先の納車とか、マイナーチェンジが控えている車種になるとそうもいかない。好例がトヨタ ランドクルーザー300。現時点での納期は4年となっており、当然ながら途中で年次改良を行う。そればかりかさらに大きい変更を受けるマイナーチェンジもはさむ可能性大。こうなると装備内容やオプション内容まで変わってくるため、現在の価格と大きく違ってくることだろう。

 そういった車種については、すでに「1台買います」くらいの契約しかできなくなっているそうな。トヨタのWebの『納期情報』を見ると、異常事態具合がよ~くわかる。驚くことに「詳しくは販売店に聞いて下さい」がズラリと並ぶ。こんなこと、今まで一度もなかった。当該車種についちゃ値上がり確実だと認識して間違いなし。待っていたらさらに値上がりするから急ぎたい。

 輸入車も日本車とまったく同じ。いや、日本車と違い、すでに値上げが始まっている。日本車と違うのは調達部品に加え、円安による為替分も含まれているから一段と激しい値上げ率になってくるだろう。

 輸入車の購入を考えているなら基本的に在庫車から選び、早めの納車が望ましい。直近1年でクルマを買おうと思っているなら早めに! じゃなければ2年くらい待つことをすすめておく。

【画像ギャラリー】もう値上げは待ったなし!? こんなにもある自動車値上げの要因!!(6枚)画像ギャラリー

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