【TOYOTA対決2】 ルーミー G-T vs ポルテ X [価格約180万円]
ルーミーG-Tの1Lターボは、ポルテXの自然吸気1.5Lと同等の性能だ。エンジン価格は同額になる。
緊急自動ブレーキは、ルーミーは歩行者を検知して警報だけは行うが、ポルテは検知もできない。ほかの機能もルーミーが少し充実して、後席を左右分割して畳んだり、荷室の床を反転させると汚れ防止の素材になる。
その点でポルテXは価格が最も安価なグレードだから、後席の座面を持ち上げて車内の中央に荷物を積める機能などを省いた。買い得なのは187万9200円のFだ。
わずかな差額で、この勝負はルーミーの勝ちだ。しかしFを選べば逆転する。「正味価格差」は同等ながら、価格換算できない走行安定性、操舵感、乗り心地ではポルテが勝ってルーミーは劣るからだ。
【判定人の結論】 最も安いポルテは装備内容が乏しい。ルーミーが買いだ!
【VW対決】 ポロ TSIハイライン vs ゴルフ TSIトレンドライン [価格約260万円]
ポロのエンジンは直列3気筒1Lターボ(95ps/17.9kgm)、ゴルフは4気筒1.2Lターボ(105ps/17.8kgm)という差はあるが、動力性能は同等レベルだ。
装備を比べると、ポロハイラインには車間距離を自動制御できるクルーズコントロール、LEDヘッドランプ、スマートエントリー&スタートなど50万円相当が加わる。
そして価格はポロハイラインが11万円高い。そこで50万円の装備差額から11万円を引いた39万円が、ポロとゴルフの「正味価格差」だ。
ポロは現行型で質感を高めたが、後席の足元空間は、少し広げたものの相変わらず狭い。3気筒1Lエンジンは、ゴルフの4気筒1.2Lに比べて、1500回転以下でトルクの落ち込みが気になる。ノイズも全般的に大きく、特に4000回転以上が騒々しい。
新型ポロのエンジンは先代ポロに劣る。また乗り心地、操舵に対する正確性、安定性は現行型で向上したが、ゴルフには負ける。
従ってゴルフの勝ちだ。
【判定人の結論】 ポロはエンジンフィールでゴルフに負ける。ゴルフが買い!
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