北米のカローラクロスが日本顔に整形……差別化してたのに突然どうした!?

■北米はあまり売れていない!? テコ入れで日本顔に大胆チェンジ

北米版トヨタ カローラクロス2023年モデル(写真はXSEグレード)。日本版に近い顔立ちとなっている
北米版トヨタ カローラクロス2023年モデル(写真はXSEグレード)。日本版に近い顔立ちとなっている

 しかし、先日2023年モデルが発表された北米仕様のカローラクロスに異変が生じた。なんと日本仕様にほど近いフロントマスクを備える仕様が登場したのである。

 さすがにグリル中央のマークはCマークではなくトヨタマークとなるが、北米準拠の灯火類やエンブレム類を除けばほぼ日本仕様と同じルックスとなっているのだ。

 ただし日本仕様のフェイスとなるのはスポーティグレード扱いの「S」、「SE」、「XSE」の3グレードであり、通常グレード扱いの「LE」と「XLE」は従来の輸出仕様のフェイスが継続採用されるとのこと。

 では、なぜこんなにも早いタイミングで北米仕様に日本顔が追加されたのだろうか? 北米仕様のカローラクロスは2021年6月と日本仕様よりもやや早いタイミングで販売がスタートしている。

 しかし2021年の北米でのカローラクロスの販売台数は7千台ほどで、2022年に入ってからも月販販売台数は3千~4千台となっているのだ。

 北米市場と言えばカムリが年間30万~40万台売れる国ということを考えると、鳴り物入りで登場した割にカローラクロスの販売台数は伸び悩んでいると言わざるを得ない。

 そこでテコ入れの意味も込めて北米仕様のカローラクロスに日本仕様のフェイスを設定したのではないだろうか? とはいえ2つの顔を作り分けるのはコスト的にも得策とはいえないため、今後の販売台数の推移によってはどちらか人気のあるフェイスのみのラインナップになることもあり得そうだ。

 なお余談ではあるが、日本仕様のカローラクロスのみ顔が異なると言われているものの、中国で販売されているカローラクロスの実質的な兄弟車である「フロントランダ―」は日本仕様に近いフロントマスクを採用している。

 北米仕様も中国仕様もどちらも現地生産であるため、直接的な影響は少ないかもしれないが、今後合理化を図るためにどちらかの顔に固定される可能性も大いに考えられるのではないだろうか。

【画像ギャラリー】テコ入れで和顔に!? 北米版トヨタ カローラクロスが2023年モデルで早くも化粧直し!!(14枚)画像ギャラリー

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