■カーボンニュートラルは必須、エネルギー問題を考えて「参院選に清き一票を!」
日本のような地勢の国であれば、世界3位のポテンシャルを持つ地熱発電を原発に替わるベースロード電源とし、必要な電力の3倍程度を再生可能エネルギー(水力と太陽光、風力)で作る。余った電力は水素にするか、揚水発電用に使うなど貯めておく。電力需要が多ければ水素を燃やす火力を使うことで柔軟に供給できるだろう。これを2050年までの28年間で作り上げればよい。
この週末は参議院選挙。日本の将来のためにも、ぜひ投票をお願いしたく思う。とはいえ正直なところ、エネルギー問題についてしっかりした方針を打ち出している候補者や政党代表が見当たらない。選挙運動が始まった先週からさまざまなメディアで発信される各党のコメントを見るのだけれど、国民にお金を配る話ばっかり。我が国の産業にとって最もエネルギー戦略を真正面から語らないのだった。
ここまで読んで「エネルギーは国内問題でしょう」と思うかもしれないが、今や先進国の大半で「二酸化炭素を排出して作った物品は輸入制限の対象とする」という法案を準備している。弱者を過酷な状況で働かせて安く輸出していることと同列。豊田章男自工会会長なども、日本の得意分野である製品の輸出ができなくなると憂う。カーボンニュートラルは必須目標と考えるべきだ。
前述の電気自動車に対する補助金だけれど、先進国の標準からすれば日本の電気自動車普及率は圧倒的に低い。2021年で言えば日本0.76%に対してアメリカ2.9%。イギリスやドイツ、フランスは10%超え。補助金を出して普及させないと完全に遅れを取ってしまう。その代わり、電力需給に余裕ができるまで間は、充電制限などもかけなければならない。
ということを考えつつ、清き一票を!
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