【スイスポ、ノートNISMO、MINI…】日欧オススメホットハッチの長所&短所

3位/ルーテシアR.S.

ルーテシアR.S./全長×全幅×全高: 4105×1750×1435mm、エンジン:1.6L直4DOHCターボ(220ps/26.5kgm)、価格:334万円(トロフィー)

【このモデルの〇】

ルノー独自のHCC(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)によって、コーナリングの質が高い。

通常ダンパーには凸凹を通過したり、コーナリングで大きくロールした時に、オーバーシュートを防ぐ目的から樹脂製のバンプストッピングラバーが組み込まれている。

ただ、このラバーに接触すると反力が発生して急激な面圧変化が起き、タイヤのグリップが一時的に減少する。もちろんクルマも不安定になる。またラバーに接触した瞬間のステアフィールへの影響もありイマイチになる。

そこでHCCはラバーを廃止してセカンダリーダンパーをダンパー内に組み込む、という贅沢な設計。これによって底突き感がなく、路面からの強い入力があっても安定したロードホールディングが得られるのだ。もともと激しくホイールトラベルを繰り返すラリーからフィードバックされたものだ。

また、コーナリングでFF特有のアンダーステアを軽減する目的で、前輪内輪にブレーキをかけて、より曲がりやすくする電子制御ディファレンシャルが採用されている。少ない操舵角で狙ったラインをトレースできる。

【このモデルの×】

正直これがNGというのはあまりない。敢えて言うならHCCによってタイヤの限界を感知しにくくなったことか?

知らぬ間にバンプラバーによる限界のわかりやすさに慣れ切った我々としては新しいフィーリングなのだ。

2位/ポロGTI

ポロGTI/全長×全幅×全高:4075×1750×1440mm、エンジン:2L直4DOHCターボ(200ps/32.6kgm)、価格:344万8000円

【このモデルの〇】

プラットフォームを上位モデルのアルテオン、パサート、ティグアンそしてゴルフで採用しているMQBを基に開発したコンパクトモデル用のMQB AOにしたことで、ボディ剛性が格段にアップし、その効能としてサスペンションの動きが正確になっている。

サスペンションはベースモデルに比べて締まり感が強いが、初期操舵時のノーズの反応が速く、落ち着きがあるのでコーナリングラインを正確にトレースできる。旧モデルのポロGTIにはなかった点で、大きく進化している。

アクティブインフォディスプレイは、ステアリング上のスイッチを操作することで簡単にメーターパネルに、ナビやメーター、燃費情報などを表示させることができ、とても利便性が高い。

スポーツモードに設定して、アクセルOFF時にアフターファイヤーのボロボロボロ♪ というエキゾースト内の爆発音、そしてシフトアップのたびにDSGと協調したブッ♪ というブリッピング音など、とてもレーシーな排気音演出がされている。

【このモデルの×】

やっぱり車幅が1751mmとなり、これまでの5ナンバーから3ナンバーになってしまったこと。MQBプラットフォームをベースにしているからしかたのないことか。

あと、エクステリアデザインにもっとGTIっぽいアクセントが欲しい。ポロはゴルフの弟分なのだから、もっと弾けてもいいと思う。サイドステップの空力感があってもいい。

次ページは : 1位/スイフトスポーツ

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