【N-BOX対タント対スペーシア】 「走り」で競う!! 軽ハイトワゴン大運動会


【種目4】 迷路全開競争(ジムカーナタイムアタック)

いよいよ大運動会のメインイベント、ジムカーナタイムアタックの時間がやってきた。おそらくN-BOX、スペーシア、タントの3車でジムカーナ対決をしたメディアは今までなかっただろう。やらないほうが普通だが、なんでも「初」というのは気分がいいもんだ。

ジムカーナでは総合的な運動性能の高さを比べることができた。実用性が何より大事な軽ハイトワゴンでも、走りはいいほうが決まってる!

パワー、ブレーキ、限界性能、ハンドリング、コントロール性など総合的な運動性能が問われるこの種目でNo.1になるのは名誉なことだが、みごとその座を奪ったのはスペーシア。なぜ勝てたのか。タイムもさることながら、意外に違いがあった3車の走りを大井貴之が評価する。

●大井貴之の評価

さあ、ジムカーナテスト。スタートからは100m以上のフル加速。そこからフルブレーキしてUターンから15m間隔のスラローム。そこから5Rを回り、20R、そして5Rと8の字旋回。立ち上がってフル加速でクリアできるS字コーナーから180度方向転換。最後はレーンチェンジ直後に停止するというレイアウト。

ジムカーナではコースにレーンチェンジの要素も入れて、そこでの挙動も確認できた

総合的な運動性能が問われるこのテストでトップタイムをマークしたのは、スペーシア。0.227秒差の2番手がN-BOX。3番手のタントは、そこから0.806秒遅れの1分8秒734という結果だった。

その内容はデジスパイスデータを見ると一目瞭然。ハンドリングを武器に逃げるスペーシアをN-BOXがパワーで追いかけるといったもの。後れを取ってしまったタントだが、5Rの立ち上がりでアクセルが反応しなくなり大きなタイムロス。そのもたつきさえなければ3台が僅差のタイムだったに違いない。

ジムカーナではドライビングポジションの悪さに苦戦した大井氏。軽カーでもそこは大事にしてほしいところだ

このタイムは全車トラコンOFFでのもの(ONより速かった)だが、タントだけは最初のフルブレーキングからスラロームに入った時点でトラコンが復帰してしまう。5R立ち上がりのもたつきも「危険を察知!」というヤツかもしれない。

ドライバーとして感じた操りやすさは、スペーシアがNo.1。定常円旋回のパートではタントが最もコントロールしやすかった。

それに対し、N-BOXはステア操作に対する応答が常にマイルドで、タイヤのグリップ状態もイマイチ把握しにくかったというのが正直な感想。

【種目5】 燃費対決(休日ドライブ想定実燃費競争)

東京都文京区のベストカー編集部から大運動会の舞台となった富士スピードウェイ(静岡県)までの約115kmで実燃費を計測。高速道路がメインの休日ドライブ的なコースだ。

ここでの順位は1位 タント 18.8km/L、2位 スペーシア 18.6km/L、3位 N-BOX 18.0km/Lとなったが、タントとスペーシアは誤差の範囲で同じ、少しだけ離れてN-BOXというのがテストした実感。参考として同行したN-ONEが20.1km/Lをマークし、軽量で空気抵抗も少ない背の低い軽自動車の優位性が明らかにもなった。

高速道路中心の走行で軽ハイトワゴンは全車18km/L台の燃費をマーク

1Lターボのトールは17.0km/Lで差がついたが、それでもこの数字は立派なもの。軽ハイトワゴンたちとの燃費の差をどう考えるかは個人差がありそうだ。

テスター大井氏によると、軽ハイトワゴンは3車とも運転姿勢に難があり、特にタントはよくなくて非常に疲れるとのこと。

3車ともステアリングを上下に動かせるチルト機構はあるのだが、それだけでなく前後にも動かせるテレスコピック機構を付けてほしいところだ。運転姿勢、大事だからね。

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