1976年の初代以来、シビックとともにホンダの主力車種であり続ける。1990年代には、セダンを一度3ナンバー車に拡大しながら、国内の販売不振を受けて5ナンバー車に戻す一幕も。国内市場に対する配慮だったが、2002年発売の7代目以降は海外志向が強まり、売れゆきも急落してハイブリッド専用車になった。
■アコード翁、自滅のボヤき節
私にはホンダを支えてきた自負がありますが、近年ではメーカーの都合で、コンセプトがコロコロと変わり、いやんなっちゃいます。2002年発売の7代目は、海外で展開されるアキュラTSXの日本版になり、スポーツ志向を強めて後席が窮屈に……。
9代目の現行型では車内がかなり広くなり、ハイブリッド専用車に変更。キャラがブレまくりでこれではお客様がついてきません。販売も苦戦、我ながら情けないです。
■日産 エルグランド (登場年 1997年/2018年1〜8月累計販売台数 5155台)
■「現行型がなぜ輝かねーんだよ。てやんでぇ、今に見てろよアルファード!」
■エルグランド氏の横顔&概況
1997年発売の初代モデルは、存在感の強い外観などで人気車となり、ライバル車のトヨタグランビアも蹴散らした。
対抗すべくトヨタは渾身の開発で、FFに変更した初代アルファードを2代目エルグランドの翌日に発売。いっぽうの2代目エルグランド、日産が経営不振の時期に開発され、FRで床が高く快適性でアルファードに大差をつけられ、3代目の今も不人気が続く。
■エルグランド氏、自滅のボヤき節
正直オイラ、モデルチェンジを重ねるたびに販売台数が下がっているんだよ。特に3代目の現行型、まず見た感じで華がないだろ。3列目に座ると膝が持ち上がり、荷室状態でも自転車を積めね~んだもん。Lサイズミニバンの肝は見た目豪華で車内広く、荷物も積めることだろ。そこをハズしている感じなんだよ。
このままじゃ自滅しちゃうよ。そのために次期型、セレナの開発者に作ってほしいな。
* * *
■まとめとして……
絶版車のなかで自滅とも思える終わり方をしたクルマ、そして方針のブレが販売激減となり自滅につながるのでは? という現行車たちに「心境」「ボヤき」を語ってもらった。が、終わりがあれば始まりもある。この先、市場の熱望によりモデルの復活や、販売が上昇気流に乗ることだってある。期待しましょう。
■SUVの勃興の影に隠れてしまったミニバンたちの悲喜こもごもはこちら→【最近いろいろ悩んでて…】 夏休み ミニバン人生電話相談
【番外コラム】 いっぽうこちらは「恵比寿顔」のクルマたち
自滅状態で絶版となる日本車があるいっぽうで、「このモデル、想定より売れているじゃないの!」とメーカー側が恵比寿顔になりそうな日本車もある。いくつかご紹介。
まずはトヨタ タンク/ルーミー。「背が高すぎてコーナーではロールする」などの評価を耳にするけど、ロールするほど勢いよく走らせないのが一般ユーザー。そんな評価は馬耳東風とばかりに合計で1~8月累計10万7815台も売れている。タンクの黒いフロントデザインも格好よかったりするしね(写真)。あ、もちろん“元祖”といえるスズキソリオもヒット中。
そのスズキで想定外ヒットはジムニーシエラ。初期受注が5000台を突破。もうジムニーの脇役とは言わせないぜ。
OEMで目につくのはマツダフレアワゴン。スズキスペーシアのOEMだが8月販売数が1126台は立派。当初「想定外の売れゆき」といわれていたノートe-POWERも1〜8月累計6万2877台と、相変わらずの絶好調ぶり。
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