どっちが広い? 安全? 使い勝手で優る!!? 新型ステップワゴン VS 新型ノア&ヴォクシー徹底比較!!

動力性能と加速感の実力はいかに? 走行性能と安全装備をチェック!!

ステップワゴンのe:HEV(ハイブリッド)では、モーターが駆動を担当するため、加速は滑らかでノイズも小さく上質な走りを味わえる
ステップワゴンのe:HEV(ハイブリッド)では、モーターが駆動を担当するため、加速は滑らかでノイズも小さく上質な走りを味わえる

 売れ筋のハイブリッド同士で動力性能を比べる。ステップワゴンのe:HEVでは、エンジンは基本的に発電機を作動させ、駆動はモーターが受け持つ。そのために瞬発力が強く、加速も滑らかだ。ノア&ヴォクシーのハイブリッドも滑らかで動力性能も相応に確保するが、ステップワゴンはさらに優れている。

 ノイズも同様だ。ノア&ヴォクシーも通常の走りでは静かだが、登坂路での加速時には音質が粗くなりやすい。その点でステップワゴンは耳障りに感じにくい。

採点(10点満点)
・ステップワゴン:8点
・ノア&ヴォクシー:6点

●走行安定性と操舵感比較

 新型車とあって、両車ともにミニバンでは操舵に対する反応が正確だ。操舵角が小さいとき、あるいはステアリングホイールを回し始めたときの曖昧な印象が払拭され、気分良く運転できる。

 この点は両車とも共通だが、相違点もある。ステップワゴンは、ノア&ヴォクシーに比べると、後輪の接地性を高めた。峠道などを走ると、曲がりにくく感じる場面もあるが、下り坂のカーブでも後輪の横滑りは発生しにくい。直進安定性も優れ、高速道路のトンネルを抜けたときの横風にも強い。

 いい換えればステップワゴンには重厚感があり、ひとまわり大きなクルマを運転している印象を受ける。パワーステアリングの操舵感も、ミニバンでは若干重く、手応えを重視した。

 いっぽう、ノア&ヴォクシーはミニバンとして一般的な設定だ。幅広いユーザーがなじみやすい。操舵に対する反応は、ステップワゴンよりも機敏で良く曲がる。混雑した街中や峠道を走りやすい。その代わり後輪の接地性や直進安定性、重厚感は、ステップワゴンと比べて少し見劣りする。

採点(10点満点)
・ステップワゴン:7点
・ノア&ヴォクシー:6点

●乗り心地比較

 両車ともに、時速40km以下では路上の細かなデコボコを伝えやすい。その上で比べると、ノア&ヴォクシーは少し硬い。ステップワゴンは足まわりが柔軟に動く。そのためにステップワゴンは、カーブではボディが大きめに傾くが、挙動の変化が穏やかで前述の通り後輪の接地性も高い。従って安定性は損なわれない。

採点(10点満点)
・ステップワゴン:7点
・ノア&ヴォクシー:6点

●燃費性能比較

 ステップワゴンスパーダのWLTCモード燃費は19.6km/Lだ。ノア&ヴォクシーハイブリッドは、エアロパーツを装着したS-GやS-Zが23km/Lになる。燃費性能はノア&ヴォクシーが勝る。

採点(10点満点)
・ステップワゴン:6点
・ノア&ヴォクシー:7点

●安全装備と運転支援機能比較

 ノア&ヴォクシーの衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折するときに、直進してくる対向車や横断歩道上の歩行者にも反応する。プロアクティブドライビングアシストも全車に標準装着した。先行車に近付きすぎたときなど、アクセルペダルを戻すと、回生充電量が増して減速力が強まる。ドライバーがブレーキペダルを踏もうとしたとき、タイミング良く減速が開始されるため、走りが滑らかになる。

 さらにオプションでは、電動スライドドアが開き掛けているときに車両が接近すると、作動を止めて降車時の事故を防ぐ安全装備も採用した。渋滞時の高速道路では、ステアリングホイールから手を離しても、運転支援機能が継続する装備も選べる。ノア&ヴォクシーは、今のトヨタ車の中で、装備が最も充実している。ステップワゴンと比較しても、大幅に上まわる。

採点(10点満点)
・ステップワゴン:7点
・ノア&ヴォクシー:10点

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