■『湾岸ミッドナイト』日産 初代フェアレディZ
高校3年生の主人公・朝倉アキオは、解体屋で事故を繰り返していたため「悪魔のZ」と呼ばれていた日産 初代フェアレディZに出会う。それ以来初代フェアレディZ中心の生活を送るようになり、湾岸線などの首都高をステージにライバルとバトルを繰り広げていく。
アキオが乗る1969年登場の初代フェアレディZは乗用車ベースの「手軽なスポーツカー」というコンセプトが特にアメリカで支持された、日本車では数少ない「世界に影響を与えたモデル」である。
標準的なL型とハコスカGT-Rに搭載されたS20型を積むZ432という2L 直6エンジンの2シーターでスタートした初代フェアレディZは、2.4L 直6の240系、4人乗りの2by2とバリエーションを拡大し、1978年まで生産された。
作品に登場する初代フェアレディZは最高速仕様らしく2.8LのL28型直6を、3.1Lに拡大したうえ、ツインターボ化され600psというモンスターで、初代フェアレディZにこのパワーでは悪魔のZが事故を繰り返していたのもよくわかる。
■『ゆるキャン△』日産 ラシーン
一人キャンプが好きな女子高生 志摩リンは、キャンプ中に各務原なでしこと出会う。なでしこは野外活動サークルに入りキャンプに夢中になるが、リンは入部を断る。しかし、リンも徐々になでしこをはじめとした仲間と行動をともにするようになる。
ゆるキャンに登場するのは1994年登場のラシーンで、ラシーンに乗るのはなでしこの姉、桜だ。
ラシーンは7代目サニーをベースにした、いわゆるクロスオーバーで、ゆるい雰囲気を大きな理由になかなかの人気を集め、ゆるキャンに登場するのもよくわかる。また、1.5Lエンジンでスタートしたラシーンはモデルサイクル中盤以降1.8Lと2Lを追加しがら、2000年まで生産された。
桜が乗るラシーンはラシーン専門店BLOOMが手掛けたと思われる、ヘッドライトを丸目とするなどした仕様だ。ラシーンは今も中古車が意外に残っており、価格も100万円程度のものも相当数あるなど、根強い人気が続いている。
■『新世紀エヴァンゲリオン』アルピーヌ A310
2015年、主人公の碇シンジは特務機関NERVの総司令を務める父・碇ゲンドウの命令により、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットとなり、謎の敵「使徒」と戦う。
エヴァンゲリオンの劇中、アルピーヌ A310を愛車にするのはNERV(ネルフ)の戦闘指揮官の葛城ミサトだ。
アルピーヌは、以前はルノーにおいてルノースポールとは別組織でスポーツカーや競技車両の開発、生産などを担当する部門で、A310はGTカー的なキャラクターも持つスポーツカーとして1971年に登場した。
1.6LエンジンでスタートしたA310だったが、1976年にエンジンを2.7L V6に換え、本来のコンセプトに沿ったモデルとなり、エンジンはのちに2.8Lに拡大された。
ミサトが乗るA310ははじめ右ハンドルのEVというものだったが、劇中では地雷により中破。ミサトはその後もオリジナルとなるエンジン車の左ハンドルというA310に乗っており、よほどA310がお好きなようだ。
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