■03 夜は運転中に止まるだけでも超危険【南アフリカ/レバノン編】
南米大陸からアフリカ大陸に行ってみよう。
基本的には自動車産業なんてないので、主に政府機関が輸入で買うという国がほとんど。
ただ唯一、南アフリカはメルセデスの工場が有名だが、実はトヨタや日産、BMWなどもあって自動車産業はかなり充実(成長率は頭打ちだけど)。
道路整備も進んでいて日本人がドライブしても違和感はない。右ハンドルだし。
しかし、やっぱり治安の悪さはハンパない。夜、運転中に止まるだけでも危険だし、白人の超金持ちが乗る超高級車へ近づくと、面白半分で撃たれるから気を付けたほうがいいらしい。郊外はクルマでも行っちゃダメ、止まっちゃ絶対ダメなわけだ。
そして新手の盗難で話題なのが、夜の高速道路に石を置いてぶつかって止まったところを襲われるというもの。ワイルドすぎ。西部劇の駅馬車襲撃じゃないんだから……。
そしてアフリカ大陸の北端が中東だ。紛争地域の代表格のひとつがレバノン。ゴーンの潜伏先としても話題になった。
中東のパリと言われていたり、金融で栄えた街というのもあるし、なぜだか金持ちもいるみたいで高級車もチラホラする。ちなみにGDPはマイナス25%と強烈だ。
基本的にはボロいフランス車が多くて、運転はかなり荒い。そもそも長い内戦で破壊されたのか信号があまりないのもレバノンならでは。
治安は激悪なイメージだが、意外やかなり改善されていて観光立国を目指しているらしい。
■04 片側一車線を無軌道ジェットコースター状態で突っ走る【ニューカレドニア/バヌアツ編】
大陸から今度は南太平洋のリゾート全開なニューカレドニア。
今でもフランス領、使い倒された素のフランス車がたくさん見られるのはクルマ好きにはたまらないところ。日本車も多くて、なぜか日産が多い。
そして運転がメチャクチャ荒くて、そもそも高速道路はなく幹線道(片側一車線)の制限速度は110km/h!
さらに150km/hくらい出すので中央分離帯もない道では無軌道ジェットコースター状態。
交通ルールも複雑怪奇で交差点では左折優先(右側通行なので日本での右折)で、なぜだか直進車は止まるのがルール。たまにある直進優先の標識は、直進車には見えなくてマジ無理っす連発だ。
ニューカレドニアのお隣、バヌアツにも行ったことがあるので軽く触れておくと、とにかくSUVだらけ。
なぜなら首都はリゾートっぽいけど、ちょっと出ると悪路どころかジャングルを切り拓いた感たっぷりの土の道になるから。4WD性能は必須なのだ。
さらに領内は島だらけ(83島)で道なき道を進むので、いすゞのピックアップが使われていたりする。しかも手入れがよくて、現地民に聞くと「壊れるのは命取りだから」とのこと。日本とは違った意味での生活ヨンクである。
■05 全車あおり運転をやっている【インド編】
そして、最後に取りあげたいのがカオスな国、インドだ。おなじみスズキの天下で、最近はシェアが少しずつ下がっていると言われても、実際に路上にはスズキ車があふれかえっている。
以前と違うのはけっこう新しめのクルマが多いこと。所得も上がっているからな、と思いきやクルマの運転の仕方は相変わらずで、車線無視でギューギューづめ。
ホーン連打で日本人からすれば全車あおり運転認定。中身はまったく変わっていないのがインドだ。
「インドで人生変わる」とよく言われるけど、クルマの価値観も変わるかもね。
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