■とっても濃ゆーいアジア&東南アジア圏のカーライフ・編
■01 トヨタ車大ヒット中【タイ編】
まずはタイから。この国の2021年度・年間新車販売台数のうち、日本メーカーの台数は約87%とかなり多い。トヨタが販売シェアトップだ。
そのタイのバンコクへ今年3月、3年ぶりに訪れると、カローラクロスが日本以上に大ヒットしていて驚いた。
日本車が圧倒的な販売シェアを持っているとはいえ選択肢は少ないのが実情。例えばカローラアルティス(セダン)のライバルはホンダシビックセダンくらいしかいない。
そのせいなのか、ドレスアップして個性を競うのがタイの人は大好き! タクシーや救急車までエアロパーツでドレスアップしていることもある。
一般ユーザーの年間平均走行距離はざっと2万kmほど。乗り換えサイクルは早く、維持費が安いので複数保有も珍しくない。
新車を買う場合、ローンの利用が8割以上と圧倒的に多いのだが、バンコク首都圏にかぎっては富裕層や外資系企業に勤めるエリートサラリーマンも多く、現金一括払いの比率がやや高まっているとのこと。どこの国もこれは同じ。
運転マナーはバンコク市内にかぎって言えば、交通渋滞が目立つこともあり、いたっておとなしい印象だ。
また、アルファードが大好きで、正規輸入販売だけでなく、日本からの中古車の個人輸入販売も盛んだ。ちなみに正規輸入販売車の上級グレードの価格は2000万円ほど。これはヤバすぎでしょ。
■02 2021年度日本の新車販売台数シェア約95%【インドネシア編】
日本メーカーの新車販売台数のシェアがタイ以上なのがインドネシア。
2021年度シェアは約95%(凄い)! 筆者がインドネシアを初めて訪れた7年ほど前は約98%だったので、それでもシェアはわずかにダウン。日本車が愛されまくる国である。
アジアの新興国では今でこそSUVが人気となっているが、もともとセダンが圧倒的人気を誇っていた。
でも、インドネシアではセダンは税負担が重いという政策と、三世代が居住する大家族ケースも多いので、多人数乗車が可能な3列シートミニバンや、MPV(多目的車)の人気が高い。
特にアルファードの人気が高く(最上級グレードで約1375万円!)、先代ヴォクシーは輸入販売を開始すると、日本からの輸入台数が少ないこともあったのか、即日で完売したという話も聞いている。大家族には日本のミニバンが大人気だ。
新車購入に際してはローン利用が圧倒的に多く、ディーラーなどで配る新車価格表には新車価格の表記がない(ホントです)。いくつかのローン支払いプランのみが掲載されるのが一般的となっている。
■03 韓国車が目立つ アルファードは約3720万円!!!【ベトナム編】
お次はベトナム。先の2カ国に比べると新車の日本車販売シェアは低く、約56%(やはりトヨタがトップ)。
ベトナム市場は韓国メーカーのほうが参入は早く、韓国車が目立つのが特徴的。
特に筆者は元南ベトナムの首都ホーチミン(元サイゴン)を訪れたので、北部の首都ハノイに比べるとその傾向が強まっているようだった。当初は韓国・起亜自動車の高級ミニバン“カーニバル”の人気が高かったという。
が、アルファードの輸入販売を開始すると、あっという間にアルファード(最上級車で約3720万円)に人気の座を明け渡した。それにしてもアルファード、ここまで紹介した3カ国すべてで大人気。しかも日本では考えられない価格で! 恐ろしい。
また、ベトナム戦争の影響が残っているのか、市街を走る大型トレーラーはアメリカンブランドのボンネットトラックタイプが圧倒的に多い。これも印象深いネタだ。
ホーチミン市内を走るクルマは全体的に速度レンジが低く、アジアのなかではマナーもいいように見えた。市内には横断歩道はあるものの、信号機がほとんどない状況。
例えば、片側3車線ほどの大きな通りでも、バイクや四輪車は止まることなく突っ走る。歩行者は、間合いをとりながら道路を横断するしかない。ある意味、度胸も必要になる“横断事情”だ。
コメント
コメントの使い方