知らないのかーっ!?? 救急車が近づいた時にすべきことと標準化してほしい装備

補助金などで、普及推進を!!

 ただ、「ITSコネクト」の「緊急車両存在通知」のような機能は、現時点では、国内他メーカーでの導入の流れはない。某自動車メーカー勤務でITSに詳しい担当者によると、ITSコネクトはトヨタ主体の日本国内のみの規格であるため、国際的に進めようとしている「Connected」の規格とはちょっと違うそう。日産やホンダなどは、国際基準に足並みを合わせて開発を進めているが、現在はまだ研究や実証実験を行っている段階とのこと。

 ただ、緊急車両の到着が遅れるという、命にも関わるような実害が出ていることを考えれば、国際規格の完成を待たずに、国内のみのルールでも、普及が進んでほしいと考える。「部分最適化」「ガラパゴス化」だと言われようとも、速やかな普及を優先してほしい。

 また、トヨタの「ITSコネクト」に関しても、オプション装備であり、価格も安いとはいえない。ITSコネクト推進協議会によるアンケート調査によると、ITSコネクトの認知度は全体の約10%であり、そのうち80%の方が「役立つサービスだと思う」と回答する一方、「自分の車につけたい」と答えたのは全体の約70%(つけたい人のうち約75%が標準装備を望んでいる)、装備したくない理由としては、ダントツで「取り付け費用が高そうだから」だった。

 「どれくらいの価格であれば装着したいか」という問いには、27.5%が「0円~5000円」、23.1%が「5000円~1万円」と回答。1万円以上であっても搭載を望む声が残り半数いることを考えると、さらなる認知と低コスト化が進めば、一気に普及すると思われる。繰り返しになるが、街を走るドライバーが緊急走行中の緊急車両の存在に気づき、道を譲ることは、国民の命に関わることであるため、サポカー制度のように、政府補助金や免税、保険料割引などと合わせて、一気に普及させてほしいと思う。

【画像ギャラリー】緊急走行中の緊急車両が近づいてきたとき、ドライバーがとらなければならない行動と、強制的に気づくための最新システム(7枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!