緊急車両に気づいたら、基本的には道路の左側に寄って、自車の右側に緊急車両が通ることができる隙間をつくる必要がある。道幅が狭い場所でも、周囲の安全に注意しながら前後左右のクルマと協力して、緊急車両が通行できるよう、最大限の努力をしなければならない(PHOTO:写真AC_自然体)
もちろん、縁石やガードレールにボディをこすりつけるまでして道をあけたり、前のクルマにぶつけて押し除けたりする必要はない。「安全運転の義務」(道路交通法第70条)の範囲で協力しよう(PHOTO:写真AC_しらたまさん)
サイレンが聞こえづらい要因として、ドライバーの高齢化や、車の静粛性が上がったことが考えられる。そこで期待されているのが、緊急車両の接近を教えてくれる先進機能だ(PHOTO:写真AC_FineGraphics)
トヨタがオプション設定している「ITSコネクト」というコネクティッドサービスの機能のひとつ、「緊急車両存在通知」は、サイレンを鳴らしている緊急車両が近づくと、ブザー音が鳴り、自車両に対するおおよその方向、距離、緊急車両の進行方向を表示してくれる(PHOTO:写真AC_clasico)
「ITSコネクト」の右折時注意喚起機能。接近している対向車や歩行者がいるにもかかわらずドライバーが発進しようとした場合に、表示とブザー音で注意喚起をし、安全に右折できるよう支援してくれる
「ITSコネクト」の「緊急車両存在通知」のような機能は、現時点では、国内他メーカーでの導入の流れはない。ITSコネクトはトヨタ主体の日本国内のみの規格で、日産やホンダなどは、国際基準に足並みを合わせて開発を進めており、現在はまだ研究や実証実験を行っている段階のようだ(PHOTO:AdobeStock_tippapatt)
トヨタ「ITSコネクト」もあくまでオプション装備であり、価格も安くはない。さらなる認知と低コスト化が進めば、一気に普及するはず。命に関わることなので、サポカー制度のように、政府補助金や免税、保険料割引などと合わせて、一気に普及させてほしい(PHOTO:写真AC_photoB)