サンルーフが標準装備になる輸入EVはこれ!
とはいえ、輸入車ブランドでサンルーフを標準装備として設定されている車種は意外に少ない。そんな中、EVメーカーのテスラは、全モデルでガラスルーフを標準装備している。ルーフ前後に広く備わるため、サンシェードのアフターパーツも見られる。
欧州メーカーではVWグループのアウディがラインナップする「e-tron GT」が、「パノラマサンルーフ」を標準装備するのは、車両価格(1399~1799万円)もあるにせよ、ブランドの先進性を謳うアウディとしては必然的かもしれない。ちなみに、最新モデルのQ4 e-tron(車両価格:599~716万円)ではパノラマサンルーフがメーカーオプション設定されている(価格:22万円)。
電動化を推し進めているボルボは、BEVであるC40リチャージ(車両価格:599万円)に固定式、XC40リチャージ(車両価格:579~679万円)は、チルトアップ機構を備える電動式の「パノラマ・ガラス・サンルーフ」がそれぞれ標準装備されている。
日本市場では新興勢力といえる韓国のヒョンデ・アイオニック5(車両価格:479~589万円)は、上位グレードの「ラウンジ」と「ラウンジAWD」に、固定式ガラス製ルーフの「ビジョンルーフ」が標準装備となる。
高級車としての「贅沢装備」
こうしてサンルーフが設定されているEVは基本的に500万円以上の車両価格を前提にしていることがわかる。補助金が必要とされるようなEVのような高級(高価)なクルマ、あるいは基本的に高価格である高級輸入ブランドのモデルでは、具体的には車両の前後方向に長く開口(ガラス)部の面積が大きいパノラマルーフが基本となり、商品性の向上とともに、装備として実感できる贅沢品として、購入価格への上乗せが可能という結論になる。
言い方はよくないかもしれないが、サンルーフは現状では高級車となるEVの「贅沢装備」として相性が良い。流行のクロスオーバーモデルと大型ルーフ、そして価格の高いプレミア性などとの相乗効果を利用して、EVの魅力を広めるという手法は、将来の普及やビジネスの方策としては充分に成り立つのだろう。
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