転機は東日本大震災 船生活からエブリイへ 手軽・快適・仕事もできちゃう 車中泊のススメ

転機は東日本大震災 船生活からエブリイへ 手軽・快適・仕事もできちゃう 車中泊のススメ

 今ブームとなっている車中泊。週末の道の駅やキャンプ場、RVパークなどでは多くのキャンピングカーを見かけ、充実した車中泊ライフを送っているようだ。

 そんな中、本企画執筆者のあーる・つちだ氏も車中泊の魅力に取りつかれた人間の一人。今回は車中泊にハマったきっかけと、愛車スズキ エブリイへのこだわりを語ってもらった。車中泊はいいぞ~!!

※本稿は2022年6月のものです
文/あーる・つちだ、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月26日号

【画像ギャラリー】ソーラーパネル 電子レンジ ベットスペース…もはや充実しすぎ!? 車中泊仕様のエブリイをギャラリーでチェック!(10枚)画像ギャラリー

■東日本大震災をきっかけに海と別れ陸に上がった

 それは突然の出来事でした。

 2011年3月11日午後2時46分。私が所有する漁船型クルーザー新哲丸IIの浮桟橋にいる時のことでした。この日は午後時間ができたので、明日から釣りに出かけるために、点検に来ていたのでした。

 浮桟橋が突然船もろとも浮き上がるように大きな音とともに上下左右と大きく揺れたのです。何が起こったかすぐには理解ができませんでした。

 船の係留場所は、東京都大田区内の河川にある東京都の暫定係留施設。

 その反対側の住宅街にある2階建ての鉄筋づくりの駐車場から、鉄筋同士の摩擦音やバイクなどが倒れる大きな音が鳴り響いてきて、驚き足がすくんでしまいました。その時の様子は今も脳裏に焼き付いて離れません。

 揺れも少し収まり、気持ちを落ち着かせてから、「これは大変なことになった」と震災の状況がわからないまま、とにかく家にいるコーギーのことが心配になり、急いでバイクにまたがり環七を北へ走りました。

 地震が起きたばかりの環七は、まだ道は渋滞しておらず、いつもの時間で帰れたのです。

 途中信号で停まるたびに余震でバイクにぎゅーとしがみつくことがしばしばでした。ちなみに、家にいたコーギーは何事もなかったように寝てました。

 この震災が起きるまでは、毎週末は雨だろうと雪だろうと海が時化ていようが船で生活するのが当たり前でした。時化の日は当然海に出られないので、船仲間と宴会です。

 東京湾から大島、三崎、野島崎あたりまでをテリトリーにして遊んでいました。少しでも時化の予報があると無理をして出港しないなど安全第一の船長だったのです。

 自分ではコントロールできない現実を経験し、レジャーで海に出ることの罪悪感みたいなものが芽生え、震災体験から3年間海に出ることはなく、船を売却して海とサヨナラしたのです。

■車中泊に出会い、奥深さにのめり込む

 それからバイクのツーリングにハマってみたりしたのですが、2年半ほど前からエブリイでの車中泊にハマっています。

 エブリイに決めるまで、車中泊用のクルマは何がいいかなど、YouTubeを見ながら検討しました。まず第一に「基準になるもの」が何かを考えました。

1)常時旅する人の人数。
2)旅の目的。
3)旅に絶対必要なもの。
4)車中泊専用車にするか。
5)連続して何日くらい車中泊するか。
6)運用コスト、製作コストなどなど。

 そして出た解答が

1)→ 常時ひとりでの旅をする。
2)→ おいしいものを食いに行く(車内では基本料理はしない)。
3)→ 仕事があるのでパソコンが必須。
4)→ 今ある乗用車は日常使いしているので2台持ちは避けたい。
5)→ 最高で2週間の旅までなら仕事は何とかなる(コロナでほとんどがリモートでできる)。
6)→ 安いほうがいい(フェリーなどは車長で料金が決まる)。

 これらの条件を検討した結果、エブリイのPZターボSPにしたのです。

あーる・つちだ氏は、狭いながら我が家同然のスズキ・エブリイで年間70日程度ひとり旅をしている元雑誌編集者だ。小型船舶一級、大型2輪免許、アマチュア無線、海上特殊無線3級。遊びに必要な免許はすぐに取りに行くアウトドア派のおやじ

 車中泊車を製作するにあたって一番こだわったのは車内の電源の確保です。

 パソコンを常時使用するためにはそれなりの電源が必要です。クルマの中にあるネット関連機材は、パソコン2台、スマホ3台、Wi-Fiルーター1台が主なものです。

 そのほか照明、電気毛布など。お湯を沸かしたりするのはイワタニを使うので問題はなし。

 これらの電源を賄うためにはソーラー充電を基本として1248Whの鉛バッテリー(26A12Vのバッテリーを4台)と1500Wのインバーター、充電するための180Wのソーラーパネルと走行充電システムを積む必要があります。

 使用する機材の消費電力とバッテリーの充電能力、放電能力を勘案して、4日間ほど太陽が出なくても大丈夫なように余裕をもたせてシステムをセットしました。

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