■吹き出し口に注目! まずはルーバーを上向きにすると効果テキメン
エアコン吹き出し口のルーバーの向きも、速やかに車内温度を下げるポイントとなる。家庭用エアコンでも、ルーバーを水平に向けると冷房効率が高いとされているのは(家庭用エアコンのルーバーは上には向かない)、熱い空気は上にたまりやすいから。
その空気の性質から、エアコン吹き出し口のルーバーは、抵抗があるかも知れないが、当初は顔や体に直接当てるのではなく上向き(天井向き)にしてやるのが理にかなっている。
もちろん、すべてのルーバーではなく、乗員にもっとも近い吹き出し口のひとつのルーバーだけは自分向きに当てると、冷房効率と自身の暑さしのぎという意味ではベストではないだろうか。
■オートモードが絶対条件!? 燃費にも効果大
では、走行中、エアコンのAUTOをわざわざ外し、マニュアルモードにして温度設定を低めに設定して内気循環モードにすればどうなるかと言えば、今のエアコンの場合、やはりAUTOにしたほうがよいとされている。
理由は最新のフルオートエアコンであれば、車内温度が適正になれば、自動的に風量を抑えるなど、キメ細かい制御が可能なのだ。冷えすぎを防ぐうえ、当然車内も静かになり、コンプレッサーへの負担も少なくて済み、結果、快適性、燃費の双方に有利になるからである。
■次に買うならベンチレーション付きのクルマを!
筆者は屋外駐車だが、フロントウインドウにサンシェードを使っているし、もし、プチバン、ミニバンなどでリヤウインドー部分にロールサンシェードが付いているクルマなら、夏の間は上げっぱなしも、車内温度上昇の抑制効果が多少なりとも期待できるかも知れない。
そして筆者はまず窓を全開にした後、車内の熱気を逃がしている間の時間が無駄にならないように、始業点検ということで、タイヤなどのチェックを行っている。
以降は先に述べたようにして走り出し、車内温度を下げていくようにしている。車内の熱気を窓の外に逃がす……という意味では、うちわを使い、パタパタするのも良さそうだ(同乗者主体で)。
が、それでもスタート直後は顔から汗は吹き出すだろうし、なによりも熱々になったシートに密着している背中あたりもまた汗だくになったりする。すると、ワイシャツ、Tシャツなどの背中がシワシワになりかねない(シャツの素材にもよるが、勝負服だと困る)。
そんな暑さによる衣服の被害!? を低減してくれる装備が、実は前席シートベンチレーション(あくまで送風機能でエアコンと連動した冷風が出てくるわけではないので誤解のないように)なのだ。
メルセデスベンツ、BMW、ボルボの上位モデルや国産車でもbZ4X、ソルテラ、プリウスAプレミアム、RAV4、ハリアー、マツダ6、CX-5などに(グレードによる)用意されている。
これがあるとエアコン+シートベンチレーションの相乗効果で背中や太腿部分が速やかに冷やされ、爽快で、気持ち良く、なおかつシャツの背中の汗による吸い付きと動きによるシワも低減されることを経験している。
もし暑さが大の苦手、汗をかくのも大嫌い……しかし愛車は屋外駐車……というなら、シートベンチレーション付きのクルマを選ぶと、夏の暑さの中のドライブも、より快適になるはずである。
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