新型クラウン「スポーツ」に期待!! いま世界の最激戦区スポーツSUVのライバルたち

クラウンスポーツとライバルとなりそうなモデル1 「メルセデスGLCクーペ」

 セダンやステーションワゴンのイメージが強いメルセデスだが、流麗なクーペフォルムをまとったクーペSUVもいくつかある。最上級にはGLEクーペがいるが、サイズ感を考えれば、ライバルとなるのはGLCクーペ。先代Cクラス(W205型)をベースとした、スタイリッシュなクーペSUVだ。

 ボディサイズは全長4735×全幅1930×全高mm、ホイールベースは2875mm。クラウンスポーツと近いサイズ感だ。ディーゼルターボのGLC 220 d 4MATICクーペ(763万円)、ガソリンターボのGLC 300 4MATICクーペ(854万円)、プラグインハイブリッドのGLC 350e 4MATICクーペ(963万円)、そして、AMG GLC 43 4MATICクーペ(1058万円)をラインアップする。

クラウンスポーツとライバルとなりそうなモデル2 「BMW X4」

 BMWもまた、ミドルクラスのX4とラージクラスのX6というクーペSUVをラインアップしている。サイズが近いのはX4の方だ。3シリーズをベースとしたクーペSUVは、日本でも使い勝手のいいサイズに収まっており、クラウンスポーツのライバルとなりうる。フロントには大きなキドニーグリルが装着され、非常に押しの強いフェイスが特徴的。リアスタイルも、傾斜の強いリアウィンドウによって、クロスオーバー風味が一層際立っている。

 ボディサイズは全長4760×全幅1920×全高1630mm、ホイールベースは2865mm。ディーゼルターボのxDrive 20d(809万円)、ガソリンターボのxDrive30i(873万円)、そして直6ツインターボのパフォーマンスモデルM40i(958万円)をラインアップする。

クラウンスポーツとライバルとなりそうなモデル3 「アウディQ5スポーツバック」

 アウディのミドルクラスSUV「Q5」のクーペ版が、このQ5スポーツバックだ。日本へは昨年2021年に初上陸となった。フロントセクションはQ5とほぼ同じだが、リアエンドに向けてなだらかに傾斜するルーフラインが特徴的で、クロスオーバーな雰囲気にあふれている。

 ボディサイズは全長4695×全幅1900×全高1660mm、ホイールベースは2825mm。エンジンは2L直4ディーゼルターボ、これにベルト駆動式オルタネータースターターおよび12Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムだ。ラインアップは、アドバンスド40TDIクワトロSトロニック(744万円)の他、S lineをベースに専用パーツを追加した限定販売のファーストエディション(847万円)もラインアップしている。

クラウンクロスオーバーと同様のインテリアでは、勝ち目がない

 クラウンスポーツを購入検討されるような方が、700~800万円もするクルマに求めることとは何だろうか。それは、ハンドリングや乗り心地、音振、燃費、加速といったクルマ本来の性能の高さや、豪華なインテリアなどは備わっていて当然、それ以上に感じ取れる「満足感」や「優越感」がどれほど刺激的か、という点ではないだろうか。

 今回紹介した3台の欧州クーペSUVたちは、ブランドごとに異なる「魅力」が備わっており、どれを選んでも高い満足感が得られる。これらに対し、クラウンスポーツが同等以上のものを提供できているのか、パワートレインやインテリアが未知の状況では、勝ち負け考察は難しいところ。より詳細な情報を掴み次第、検討したいと思う。

 ただ、既に発表されたクラウンクロスオーバーのような味気ないインテリアのままでは、勝負にならないように思う。ライバルはもっと刺激的で魅力的だからだ。

 「高級感」というと、トヨタだけでなく日本車メーカー全体がやや不得意なジャンルではあるが、かつてトヨタはセルシオで世界の度肝を抜いた経験がある。この高級スポーツSUVジャンルはまだまだ伸びしろがあるジャンルなので、ぜひとも世界の度肝を抜く「日本を代表する高級車らしいインテリアと走行性能とたたずまい」を実現してほしい。トヨタならできるはずだ。

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