次のガソスタまで100km先!? サービスエリアの場所ってどうやって決めてんの!?

次のガソスタまで100km先!? サービスエリアの場所ってどうやって決めてんの!?

 高速道路を利用するうえで欠かせないのがサービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)だ。一般にガソリンスタンドを併設しているのをサービスエリアと呼ぶが、一体この場所はどのように決められているのか?

 というのも、たまーに「次のガソリンスタンドまで100km!! 早めの給油を」なんて看板を見かけるが、「もっと近距離に作ればいいのにな……」と思うことも。この不思議を解決しちゃおう♪

文/鈴木ケンイチ、写真/鈴木ケンイチ、AdobeStock(トップ画像=U-image@AdobeStock)
出典:「東名高速道路」(中公新書・池上雅夫著・1969年初版)

【画像ギャラリー】連続運転を避けて安全に走行できるよう考えられたサービスエリア&パーキングエリア(3枚)画像ギャラリー

■ガソスタありがSAってワケでもない!? PAはおおよそ15kmおきに設置

今回、参考資料とさせていただいた「東名高速道路」(中公新書・池上雅夫著・1969年初版)

 高速道路には休憩場所としてサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)があります。サービスエリアは規模が大きくガソリンスタンドが併設されており、一方のパーキングエリアは、もう少し規模が小さいというのが一般的な認識でしょう。

 とはいえ、関越自動車道の三芳パーキングエリアのように、規模が大きく、ガソリンスタンドが併設されているパーキングエリアもあります。また、場所も等間隔ではなく、だいたいで、おおよその感じでサービスエリアが50kmごと、パーキングエリアが15kmごとと言った様子です。

■設置位置の決定は安全運転のため!?

 では、そのサービスエリアとパーキングエリアは、どのような規則性によって建設されているのでしょうか。

 そもそも、サービスエリアやパーキングエリアは、高速道路の付帯設備ですから、当然、高速道路の道の計画とあわせて計画されています。必要なことは最初から分かっていますし、後から土地を買って追加するのでは面倒くさいでしょう。

 では、どうやって設置場所を決めたのでしょうか。その理由を読み解く資料があります。それが「東名高速道路」(中公新書・池上雅夫著・1969年初版)という本。筆者の池上氏は、日本道路公団の人間として東名高速道路建設に携わった方です。道路を作った人というわけです。

 その書籍にはサービスエリアとパーキングエリアの役割がはっきりと記載されていました。

 「高速道路では、連続して安全に運転できる時間は一時間ないし一時間半である。それ以上は疲労が重なり、眠気に襲われ、危険である。

 しかも、一方で高速道路は沿道制限されており、勝手に止まることは許されない。第一にこうした安全のための休息を提供するのが、サービスエリア、パーキングエリアの役目である」と説明されています。

 さらに場所は、「一般にサービスエリアの間隔は経験的に50キロ、パーキングエリアは15キロ前後とされているが、とくにサービスエリアについてはインターチェンジの位置、交通量とその性格、沿道条件などを考慮して決められる」とあります。

 これは、安全に運転できる時間内に配置するには、50kmごとのサービスエリアと15kmごとのパーキングエリアの配置が最適という考えがあったのでしょう。

■上下線で別モノ……など形態もさまざま……すべては使い勝手のため

 また、「サービスエリアの形もいろいろある。どの形をとるかは地形条件、用地取得の条件、眺望などを考慮して決められる」。

「富士川~牧之原サービスエリア間は距離が長いので、その中間にあたる日本平パーキングエリアには、かんたんな食事のできる軽食堂が置かれており、将来は給油所も設ける計画とされている」とあります。

 形というのは、道路に対する施設のありようです。上下線を別々にするのか、一緒にするのか。はたまた、道路よりも高くするのか、低いところにするのかというわけです。

 足柄サービスエリアは、上下線が別々で外側を向いていて景色が楽しめます。一方、浜名湖サービスエリアは、湖の眺望が楽しめるように、上下線が同じ側に作られています。杓子定規ではなく、状況にあわせて最適なスタイルを模索したようです。

次ページは : ■当初は修理工場も併設されていた!? 昔のパーキングの姿は衝撃モノ

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