発売秒読み!! 新型レクサスRXは今回も世界で愛されるクルマになれるか?

発売秒読み!! 新型レクサスRXは今回も世界で愛されるクルマになれるか?

 2022年6月にプロトタイプが公開された新型RX。レクサスの販売台数の約3割を占める人気モデルであり、そのフルモデルチェンジはレクサスの将来をも左右する重要な節目だ。

 はたして新型も、世界で支持を集めるヒット作になれるのか? 自動車評論家の石川真禧照氏が鋭く分析した!

文/石川真禧照、写真/トヨタ自動車

【画像ギャラリー】豊田社長からの言葉は「RXを壊してくれ」!? 章男イズム全開の新型レクサス RX(24枚)画像ギャラリー

全長は変えずにホイールベースは延長

2022年6月にプロトタイプが公開された新型レクサス RX

 レクサスRXといえば、レクサスブランドのなかでも販売の中心を占めているモデル。レクサス広報によれば、2021年のRXのグローバル販売実績は約22万台。同年のレクサス全体の販売台数が約76万台なので、30%を占めるベストセラーでありグローバルコアモデルだといえる。

 そのRXの次期型が去る6月1日に公開された。実車もプレス関係者には公開されたが、売れそうな要素が満載の仕上がりといえる。

 スタイリングだが、レクサスの特徴であるスピンドルグリルは、あえてフレームを強調せずにボディに馴染ませている。

 その両脇には大きな空気取り入れ口を配置した。このあたりのデザイン手法は最近のトレンド。クォーターピラーは4代目から採り入れたフローティングピラーを踏襲しながら、リアまで回りこませる手法を選択している。

 ここで注目したいのはボディサイズだ。5代目のサイズは全長4890mm(±0=現行モデルとの比較=以下同じ)、全幅1920mm(+25)、全高1695mm(−10)、ホイールベース2850mm(+60)なので、全長は現行モデルと同じだ。

 最近の新型車の傾向を見ていると、全体に大型化の方向に向かっている。そのなかで、なぜRXはキープサイズにしたのか?

 RXのデザインを担当した草刈穣太プロジェクトチーフデザイナーは「RXは歴代モデルが“ちょうどいいボディサイズ”という評価を世界中からもらっています。なのであえて大型化はしませんでした」と語る。

 しかしサイズをよく見ると、ホイールベースは60mmも長くなっている。さらにトレッドも前15mm、後45mmずつ拡大しているのだ。

 調べてみるとGA-K改良型プラットフォームは、軽量化と低床化により、重心高を15mm下げていることも判明した。

 ホイールベースの延長は、現行モデルでも広かった室内、とくに後席はさらに広くなったことを意味している。これまででも、輸入車を含めた同クラスのSUVのなかで居住性はトップレベルだった。さらにそれが拡大されている。

豊田社長の指示は「RXを壊してくれ!」

新型レクサス RX。1998年のデビュー当時、「ラグジュアリーSUV」という新しいマーケットのパイオニアとして参入したRX。高級感はもちろん新型でも同様

 もともとレクサスRXが世界市場で人気モデルになった理由は、1998年にデビューしたとき、それまで世界中の自動車メーカーが手がけていなかった「ラグジュアリーSUV市場」という新しいマーケットのパイオニアとして参入したことに始まる。

 読みは当たり、レクサスRXはたちまち世界市場でベストセラーになった。RXの販売好調で、欧米の自動車メーカーがこのカテゴリーに次々とニューモデルを投入してきたのは語り草になっている。

 さらに2005年には、このクラスとしては世界初のハイブリッドモデルも投入したことで、RXの名がさらに高まったのだ。

 ちなみに2021年1-12月の販売実績の国別では、1位のアメリカが約11万台、2位中国が約5万台、3位の日本が約1万台となっている。

 支持されている理由を「優れた静粛性と乗り心地、独自のスタイリング、とくに後席居住性やトランクスペースの空間の広さが好評です。ユーザー層も男性だけでなく、女性、ヤングファミリーにも受け入れられている」とレクサスは分析している。まさに5代目RXはこの路線に沿って開発されたのだ。

 さらに注目したいのは大野貴明チーフエンジニアの言葉だ。「5代目となる今回、”運転が楽しいという喜びをより多くのお客様に届けたいという想いのもと、守りに入らず、変革に挑戦した」。つまりRXというラグジュアリーSUVにも、運転の楽しさを追求したクルマづくりを行なっているのだ。

 この新しい開発目標が揚げられたのには理由がある。「社長の豊田から“RXを壊してくれ”という言葉が開発陣に投げかけられました。この言葉で、守りに入らず変革に挑戦したクルマづくりに向かったのです」(レクサス広報)。

 売れているからといって先代を踏襲するのではなく、売れているからこそ新しいチャレンジをする。まさに“章男イズム”だ。

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