晩年はジリ貧だったアトレーが17年ぶりのフルモデルチェンジで蘇生
2021年12月に行われた17年ぶりのフルモデルチェンジで6代目が登場したアトレー。その積載量と積載スペースを最大限活用するための4ナンバー(商用車)化をはじめ、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールやレーンキープコントロールの装備、ターボエンジンによる力強い走りと質感にこだわった内外装デザインなどが好評を博し、発売1カ月後の受注台数は月販目標の8倍となる約8000台にのぼったことは、まだ記憶に新しいところ。
いっぽう、軽乗用車にカテゴライズされていた2005年5月発売の5代目はどうだったのかというと、6代目と同様に発売約1カ月の受注台数は約6000台に到達し、月販目標の1500台を大きく上回る順調なスタートを切っていた。
軽キャブワゴンの魅力である空間効率を徹底追求するとともに、快適性&質感の向上や装備の充実を図ったうえでお買い得な価格に設定したことが奏功し、その後も2011年までは毎年1万台以上の新車販売台数を誇ったが、2012年以降は右肩下がりに……。
デビューから16年という長い歳月が経過していたとはいえ、晩年の2021年は2905台にまで落ち込んだ(ちなみに、タントの2021年の新車販売台数は10万1112台)。
そんな状況のなかで登場した6代目は先述した機能・装備の充実に加えて、“マルチに楽しめる新感覚の軽RV”と銘打ったことでアウトドアユーザーの取り込みにも成功。巧みなイメージ戦略もアトレー復活に大きく貢献した。
日産の快進撃を支え続けるノートはe-POWERの採用で大ブレイク!
2022年上半期の国内登録車販売で電動車No.1を獲得するなど、2020年12月にデビューした現行モデルのセールスが絶好調のノート(2022年8月の登録車販売台数ランキングではなんとヤリスに続いて2位を獲得!!! おめでとう!!)。
日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカーオブザイヤーの2冠にも輝き、日産復活の旗頭と言っても過言ではないノートだが、先代のE12型も2017年から3年連続でコンパクトカー販売台数No.1を獲得した人気モデルだった。
しかし、2005年1月に登場した初代はあまり記憶に残っていない……という人が大半なのではないだろうか? 毎日をリズミカルに楽しくする“NOTE(音符)”と、そんな毎日を記録しておく“NOTE(ノート)”からイメージしたネーミングが採用されたノートは、コンパクトなボディでありながら1.5リッター直列4気筒DOHC 16バルブのオールアルミ製HR15DEエンジンや、最適な変速制御で思いのままのドライブフィーリングと優れた走行性能を両立したエクストロニックCVTとの組み合わせで余裕ある快適な走りを実現。
ゆとりの居住空間と十二分な荷室空間に加え、さまざまなシーンで使いやすく簡単に操作できる2段マルチトランクの採用などで実用性も高められていた。しかし、発売当時のライバルはなかなか強力で国内販売台数ではヴィッツ、フィット、ティーダの後塵を拝することに……。
2006年以降もその牙城を崩せず2012年9月に2代目へとバトンを渡したが、2016年11月に行われたe-POWERの追加ラインナップによって大ブレイクを果たすこととなったのだ。
コメント
コメントの使い方汚名返上?
名誉挽回?
汚名挽回ってコトバ、初めて聞いた。
ロードスターは汚名挽回ではなく汚名返上です。