え…あの名車にも大失敗の過去が… みんな挫折を糧に成長した!! 惨敗から復活したクルマたち

軽さは正義だ! 原点回帰でロードスターが息を吹き返す

挫折を糧に!! 惨敗から復活したクルマたち
4代目ロードスターは100kg以上の軽量化もさることながら、乗る人の姿が際立つ美しいプロポーションとオープンカーならではの気持ち良さを堪能できる内外装デザインが注目を集めた

 1989年9月に初代モデルが国内デビューしたロードスター。人馬一体をキーワードに開発され、国内外で高く評価されたNA型がオープン2シータースポーツカーの市場を再活性化させたことは周知のとおり。

 また、発売から11年間で56万台以上を生産し、2人乗り小型オープンスポーツカー生産台数世界一としてギネス記録に正式認定されるほどの世界的ヒットも記録した。

 しかし、1998年1月デビューの2代目NB型と2005年8月デビューの3代目NC型はセールスが低迷、不人気車の烙印を押されることに。

 その理由は……いずれも従来モデルから正常進化を果たしたものの、車両重量の増加や拡大されたボディサイズによってライトウェイトスポーツカーというロードスター本来の良さをスポイルしてしまったことが大きな要因だったが、2015年5月に登場した4代目のND型で原点回帰を果たして汚名挽回! 

 アルミ・高張力鋼板・超高張力鋼板の使用比率を高めてボディ剛性を確保しながら、先代モデル比100kg以上もの軽量化を実現させたND型。直噴1.5リッターガソリンエンジンSKYACTIV-G 1.5をフロントミドシップに搭載した他、50:50の前後重量配分、徹底した低重心化により軽快な走りを取り戻してみせた。

 2022年1月に発売された特別仕様車の990Sも、990kgと軽量なSグレードをベースにさらなる軽量化で“軽いことによる楽しさ”を追求した、ロードスターの原点に立ち返った一台として人気を博している。

これぞ、まさに“ReBORN”! 14代目のクラウンは何かと話題に!!

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2022年7月の新型クラウン発表の際に公開されたセダン。新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える、まさに新時代のフラッグシップたるモデルだ

 2022年7月に16代目の新型が発表され、賛否両論を巻き起こしているクラウン。その真価は今後問われることになるが、14代目と15代目も街中で比較的よく見かける人気車だったことは間違いない。

 ひと目見てそれとわかる王冠をモチーフにした迫力のフロントフェイス、優れた動力性能とJC08モード走行燃費23.2km/Lという環境性能を併せ持ったFR専用ハイブリッドシステム、さらにはミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムやインテリジェントクリアランスソナーをはじめとする高い安全性能などが高い評価を獲得した14代目。

 発売から1カ月が経過した時点での受注台数も月販目標の4000台に対して約2万5000台と好調な立ち上がりをみせた。

 その後も2013年9月に新開発のピンクを採用した特別仕様車を、2015年4月にも空色と若草色を採用した特別仕様車を発売して大きな話題に。

 2018年6月、新たなモビリティライフを提案する初代コネクティッドカーと銘打ってフルモデルチェンジを行った15代目も1カ月で約3万台を受注するなど人気を維持。そのいっぽうで、2008年2月にデビューした200系と呼ばれる13代目は発売後1カ月で約2万4000台の受注台数と好調な出だしをみせたものの、14代目と15代目に比べるとオジサン臭が強くて存在感も希薄な気も……。

 しかし! 中古車市場では比較的手頃で状態が良い個体も多く、現在はVIP系カスタムのベースとして人気を集めている。

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