■3つ以上ある自動車の税金を1つに集約すれば?
(TEXT/渡辺陽一郎)
若者がクルマを買わない理由のひとつに「クルマがらみの税金が多すぎる」がある。
自動車取得税や同重量税は、道路の建設や整備に使う目的で創設。が、この制度は2009年に廃止され、徴税する法的根拠は消滅。なのに一般財源として残っているからユーザーはたまったもんじゃない。おまけに13年を超えた古い車両に高額な税金を課す重課制度まで加わる有り様。
その一方でエコカー減税を設け、新車販売を妨げないよう配慮する抜け目のなさ。
日本では特に保有段階で納める税金が高額で、ドイツの2.8倍、アメリカの31倍! 例えばフランスでは登録時に税金は納めるが、保有段階では社用車のみの課税だ。2000年、個人所有の保有段階の課税は廃止した。これが本来あるべき姿だ。
日本も減税や補助金を廃止して税金はひとつに集約したい。クルマ購入を躊躇している人も買いだし、市場も活性化するはず。そして、それを機に「なぜその税額を納めるのか」という理由も明確に示すべき。
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■車検が初回4年、2回目以降3年になると事故は増える?
(TEXT/渡辺陽一郎)
昔、自家用車の車検は初度登録された後も2年後に車検だったが、1982年に初回車検期間が3年後に延長。それ以降、車検期間は変更なし状態が続いている。
延長の動きは? 政府の総合規制改革会議が車検期間の見直しを検討するなど時々話には出るが、進展はなし。
そしてもし初回が4年後で、2回目以降が3年後に延びるとどうなる? すべてのユーザーが少なくとも12カ月ごとの点検を確実に受けていれば、交通社界に大きな支障はないだろう。
でも実態は、ユーザー車検で最小限度の整備で車検を通すケースも! 性善説に立てない状況では安全確保のために今の車検期間が妥当と思う。万全な整備が快適なカーライフを生むわけだから。
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■軽枠拡大→欧州発売で世界的ベストセラーがきっと生まれる
(TEXT/編集部)
グローバル市場狙いにどんどんサイズ(特に車幅)が大きくなる国産車。その流れに乗り、日本特有の軽自動車の車幅も現状の1480mmを大きく超え、思いきって1600mmにするとどうなる?
日本へやって来る外国人(自動車業界の人もそうでない人も)、軽を見るたびに「コレ、イイネ〜。母国ヘツレテカエリタイ」とよく言っているけど、実際乗ると外国人体型にはちと手狭だと思う。
それゆえ車幅1600mmなら、フィアット500の1625mm、VW up!の1650mmとさほど変わらない。VWポロが3ナンバー車になった今、例えば車幅1600mmのワゴンRを欧州で売れば……大ヒット間違いなし、だね!
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