こんな使い方はNG!! コイン洗車場やスタンドの「高圧洗浄機」うまい使い方と注意点

洗車場での高圧洗浄機の使い方をおさらいしよう

高圧洗浄機でがんこな汚れを洗い流せ! コイン洗車場での高圧洗浄機の使い方と注意点
高圧洗浄機をかける順番はルーフ→ガラス→ボンネット→足回りといったように上から下へが基本。下から水をかけてしまうと上から汚れが流れ落ちてくるので二度手間になってしまう

 高圧洗浄機のコースはシンプルに水洗いだけのコースから撥水コートができるものまでピンキリとなる。選択したコースによってそれぞれの工程に使える時間は異なるので時間配分を間違えないように。ここでは洗車場におけるおおまかな流れを紹介する。

1.洗車スペースに入る前の基本
 洗車場へ行く前にまずは最低で1000円分くらいの100円玉を準備しておくこと。両替機があればいいが、場所によってはお釣りが出なかったり、100円玉しか使えないこともある。そんなこと……と思うかもしれないが、これはけっこう重要なポイントなのだ。

 洗車場に到着したら洗車スペースへ。洗車中に水がはねて隣のクルマに迷惑をかけないようにパーテーションで区切られている範囲内にきちんと駐車しよう。

2.カーシャンプーでタイヤ・ホイールの予洗いをする
 クルマを定位置に駐車したら洗車をスタート。まずはバケツに水を入れカーシャンプーをスポンジで泡立てよう。タイヤとホイールの汚れは落ちにくいため、タイヤ回り用のブラシを使って汚れを落としておく。

3.操作パネルでコースを選択する
 コースを選んでお金を投入したら洗車スタートだ。コースによって制限時間が決まっているのでここからは効率良く作業することが重要となる。そのため、お金を投入する前に必要な洗車道具をすべて用意してタイムロスがないようにしよう。

4.水洗いは上から下の順で
 基本的にどのコースを選んでも最初は水洗いから始まる。表面の大まかな汚れを落とす前にスポンジで擦ったりすると傷が付いてしまう可能性があるので水洗いをおろそかにしてはダメ。

 ルーフからガラス、ボンネット、トランク、サイド、バンパーのように上から下の順で洗い流していこう。下から洗浄すると、上部の汚れが下の方へ流れてしまうため、下を再び洗わなくてはならなくなることもあり、作業が非効率になってしまう。

5.汚れがひどい場合は手洗いを
 全体を水洗いが終わったら高圧洗浄機を一時停止し、泡立てておいたカーシャンプーを使用して車体の上から下の順番で洗う。高圧洗浄機からカーシャンプーが出てくるコースを選択してもいいが、虫のこびりつきなど、がんこな汚れがある場合は手洗いがお薦め。

 カーシャンプーが出るコースを選択した場合も上から下へと洗い進める。行ったり来たりすると効率が悪いので車体を1周するようにぐるぐる回って作業を進めよう。素早く作業をしないとすすぎへと切り替わってしまうので注意!

6.細かい部分にすすぎ残しがないように
 シャンプーが終わったら再び高圧洗浄機による水洗いでしっかりと洗い流す。ここでも上から下の順番で洗い流すのが基本だ。洗い残しがあると乾いたシャンプーが白くこびり付いてシミの原因になってしまうのですすぎは入念に。サイドミラーやドアノブ、ドアやモールの隙間などはすずき残ししやすいポイントなので特に注意しよう。

7.拭き取りスペースに移動
 洗車が終わったら洗車道具を片付けて速やかに拭き取りスペースにクルマを移動する。せっかくきれいに洗車しても水滴をそのまま乾燥させてしまうと水垢などの原因になってしまい台なしになってしまう。マイクロファイバータオルやセームタオルを使ってしっかりと拭きあげよう。

高圧洗浄機を使う際の注意点

高圧洗浄機でがんこな汚れを洗い流せ! コイン洗車場での高圧洗浄機の使い方と注意点
エンジンルームの中は大量の水に侵されることを想定して設計されていないため、洗ってしまうとコネクターの間に水が残って電気係のトラブルが発生するリスクが高まる

 汚れやシャンプーを洗い落とすのに便利な高圧洗浄機だが、その高い水圧ゆえに使い方を間違えるとクルマにダメージを与えてしまう。汚れを落とすのに夢中になって至近距離や同じ箇所に長時間放水し続けるのは厳禁だ。特に古いクルマの場合、劣化が進んだ塗装が剥がれてしまったり、ゴムや樹脂パーツが破損してしまうことがある。

 ディーラーのメカニックに高圧洗浄機を使用してはいけない箇所について質問してみたところ、ほとんどの箇所は使用しても問題ないが、エンジンルームは電装系などが集中しており、破損までいかなくともコネクターに水が残って劣化を招いてしまうといったリスクもあるので使用は避けたほうがいいとのこと。

 「エンジンルームを高圧洗浄機でなんて洗わないでしょ」と笑う人もいるかもしれない。しかし、電気系の不調を訴えて修理を依頼してくるお客さんに状況を聞くと、高圧洗浄機でエンジンルームを洗浄してから調子が悪くなってしまったと言う人は多いという。ネットなどでは高圧洗浄機で洗う方法などが多数紹介されているが、お薦めできない。

 ちなみに、ディーラーや専門店では、エンジンルームは洗車後には必ずコンプレッサーを使ったエアガンで細かい部分の水まで吹き飛ばすようにしているという。

 また、フロントグリルの中に向けて近い距離から高圧洗浄機を使用するのもNG。フロントグリルの中にあるエアコンのコンデンサー、ラジエターのフィンが潰れてしまう恐れがあるからだ。

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