■「クロスオーバー」の新型クラウンパトカーが登場する可能性は?
歴代クラウンはフルモデルチェンジ後、すぐにパトカー仕様が登場するのではなく、2年後のマイナーチェンジ後のモデルで初めてパトカー仕様が設定されてきた。これは、過酷な使用条件のパトカーでの信頼性を担保するため、初期トラブルなどを対策したマイチェン後のモデルをベースとするためだろう。
こう考えると、新型クラウンクロスオーバーのパトカー仕様が登場するとしても、早くとも2年以上先の話となる。
では、クロスオーバータイプとなった新型クラウンでパトカー仕様が開発されるのか?
これはなかなか判断が難しい。これまでも都道府県警が独自に導入するパトカーでステーションワゴンのステージアの交通取締り用覆面があったし、国費ものでも山間部用としてSUVの白黒パトカーの導入例はある(エクストレイルなど)。ただし、クラウンのような全国配備の規模ではない。
一方で、新型クラウンクロスオーバーを新しい4ドアセダンの形、ととらえれば特にパトカー仕様として排除される理由もない。警察庁が提示する「仕様書」から大きく離れてもいないし、むしろ最低地上高が高いことで機動力は高まり、パトカーとしての使い勝手が高まる、ともいえる。
後席のビニールレザー張りなどは、パトカー仕様専用車を設定すれば簡単に対応は可能だろう。実際、東京都(警視庁)独自の導入だが、現行型カムリの交通取締り用覆面パトカーがすでにある。
新型クラウンのプラットフォームのベースはカムリと共通で、2.5Lハイブリッドシステムはカムリと同じだし、車体サイズなどもカムリに近い。採用実績から、カムリが今後の全国大量配備パトカーとなる可能性もあるが、やはりクラウンという名の持つ安心感は絶大なものがある。クラウンクロスオーバーのパトカーが全国配備される可能性は大きいといえるだろう。
■来年以降登場するクラウンセダンとクロスオーバー、どちらがパトカーに?
クラウンには今後セダンも追加される予定で、こちらがパトカーになるのではないかという予想もあるが、クラウンセダンは全長が5mを超え、ホイールベースは3000mmと大きい。取り回し性を考えると、やはりクロスオーバーのほうがパトカーには向いているといえる。
新型クラウンセダンは要人警護用パトカーとして採用される可能性は高いが、警ら用や交通取締り用として大量配備されるのはクロスオーバー、となるのではなかろうか。
クロスオーバーには2.5Lハイブリッドのほかに、ハイパフォーマンスな走りが自慢の2.4Lターボハイブリッドの設定もある。これが交通取締り用に採用される可能性もある。
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