■気持ちを切り替えて2020年開催へ向けて
WRCラリージャパン開催に向け努力してきたWRC日本ラウンド招致委員会は、2020年の開催を目指し、招致活動を継続するという。悲観はしていない。
WRCプロモーターでマネージングディレクターのオリバー・シースラは「欧州圏外のイベントを増やしていきたい」とかねてから語っており、2018年開催されたトルコには大満足のようだ。
その文脈でいうなら2020年に復活を目指して招致活動を行っているアフリカのケニア(サファリラリー)は日本の強力なライバルとなる。
仮にサファリがないとして日本開催はあるのか? 先のWRC関係者によれば、落ちるとすればやはりフランスだという。欧州からグローバルへの流れのなかでツールド・コルスは魅力に乏しいというのだ。
そして、次にオーストラリアの名前が挙がる。オーストラリアの代わりに日本が入るならば、各チームもスケジュール的には無理がない。
ただし、その時期は開催が予定される愛知県、岐阜県は紅葉のシーズンとなり渋滞も予想され、WRC開催ができるか? という疑問がある。
日本人関係者からは「オリンピックの脱力感もあるだろうし、やるなら3月」という声もあがっているようだ。
3月なら協力する地方自治体にしても「2019年度」というメリットはあるかもしれない。WRCに詳しい別の関係者に聞くと以下のような話もある。
1.プロモーターとイベント契約をすませる
2.カレンダー申請をする
3.キャンディデートイベントの開催
上記3つを行ったところで、過去30年WRCが開催されなかったところはないという。
また、キャンディデートイベントはWRC開催を前提に行われるもので、日本の場合すでに「1」と「2」を満たしているので、キャンディデートイベントが開催されることは、すなわち「開催確約」となるはずと語る。
キャンディデートイベント後にどんな動きがあるのか? 固唾を飲んで見守りたい。
コメント
コメントの使い方