庶民の味方、軽自動車業界の動きが活発になってきた。本企画では、軽自動車業界の最近のニュースを、大きいものからマニアックなものまで、7日に渡って取り上げる。第5弾は好調続く軽EV、日産 サクラ&三菱 eKクロスEVの快進撃について。
このままこの「進撃」はつづくのか? それとも…? 自動車評論家 清水草一氏に聞いた。
※本稿は2022年7月のものです
文/清水草一、写真/NISSAN、MITSUBISHI、ベストカー編集部、撮影/佐藤正勝
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■販売好調な軽EV2種 この人気は持続可能なのか
日産サクラは発表から3週間で受注1万1000台を突破。三菱eKクロスEVも約1カ月で月販目標の約4倍受注。
販売好調な軽EVだが、この人気はまだ続きそうか? 清水草一氏が解説する。
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EVの販売台数は、補助金次第の部分がとても大きい。
国からの補助金は、補正予算を組んで予算が尽きないようにすることもできるけど、自治体の補助金はそうはいかない。
尽きたら基本的には終わりで、翌年度まで待たないとダメだ。東京都の場合は45万円も出てるから、これがあるとないとじゃ大違いだよ。
補助金の額が大きく変わらないと仮定すれば、サクラやeKクロスEVの売れゆきは、じわじわっと伸びていくんじゃないだろうか。
軽の使い方を合理的に分析すれば、EVのほうが有利なユーザーのほうが多数派のはず。
ただ、軽ユーザーは基本的にクルマに無頓着だし冒険を嫌うので、簡単には踏み切らない人が多い。
それが時間の経過とともに、踏み切る人が増えていくはず……ではないだろうか。補助金次第だけど。
■三菱 ミニキャブミーブ、今秋販売再開!
三菱の軽商用EV「ミニキャブミーブ」は2021年3月に販売を中止していたが、今年秋に販売再開する予定。軽は商用車もEV普及が進みそうだ。
【画像ギャラリー】全15色! 色鮮やかなサクラのボディカラーや内装をギャラリーで見る(33枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方スポーツカーを凌ぐ加速力があるテスラとニッサン・アリアのような高級路線のEVに補助金はいらないでしょう。
その分を大衆車や軽のEVに回せば良いと思います。