SUVの台頭によって近年、人気が下火になってきている日本のセダン。しかし、3ボックスとも呼ばれる4ドアセダンは、今もクルマの定番であり、走りと実用性とのバランスのよさなどが魅力のボディタイプといえる。
しかし世の流れには勝てず、ひっそりと歴史に終止符をうつセダンもある。たくさんのドライバーに思い出を残してくれた名車たちを振り返る。
※本稿は2022年8月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出/ベストカー2022年9月10日号
■国産セダンの歴史を作り上げた4台
スカイラインハイブリッド(日産)は登場時からのステアバイワイヤやミリ波レーダーを使った2台先を走る先行車の動きの監視に加え、ビッグマイナーチェンジではプロパイロット2.0が搭載されるなど、先進技術がテンコ盛りだった点で実にスカイラインらしかった。
それだけにフーガ、シーマ(ともに日産)とともにハイブリッドが絶版となるのは非常に惜しい(なおV6、3Lガソリンエンジン搭載仕様は継続生産)。
フーガは特にマイナーチェンジ後のモデルは、日本で乗るセダンとしてピッタリのしなやかな乗り心地とハンドリングのバランスが印象に残っており、乗ればなかなかいいクルマだった。
シーマは「フーガのロングボディ」と言われればそれまでながら、特にリアシートの快適性の高さが充実したエンターテイメント装備も含め記憶に残る。
また、ショーファーカーと考えれば価格がリーズナブルだったことも魅力。それだけに、日産が得意とするEVでの復活を望みたい。
インサイト(ホンダ)は3度目の絶版となる予定だが、ハイブリッド専用のミドルセダンとなった3代目モデルはハンドリングと乗り心地が絶妙なバランスで、燃費も良好と、乗れば価格以外満足できるクルマに仕上がっていた。
それだけに生産終了となるのは残念。
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