日本を愛した日本のクルマ「カローラ」強さの秘訣は「変われる強さ」歴代派生車3選

赤のリトラがかっこよかった!! 「カローラII」

 1982年に初代モデルが登場したカローラIIは、同社の「ターセル」/「コルサ」と共通のプラットフォームをもつ、コンパクトな2ボックス3ドア/5ドアハッチバックだ。「カローラII」というネーミングは、「カローラの弟分」という意味であり、姉妹車のターセル/コルサとは、機構的には同一で細部のデザインが異なるのみ。直線的なデザインがお洒落で、女性ユーザーによく好まれたそうだ。

 1986年5月に登場した2世代目カローラIIでは、ターボ付きのエンジンが設定されたり、3ドアのスポーティグレードにはリトラクタブル式ヘッドライトを採用するなどで、人気はさらに上昇。名作邦画「私をスキーに連れてって」で主人公が乗っていたことも当時話題となった。映画の中では、4WDのセリカには敵わない描写であったが、ヒロイン役の原田知世さんが出演していたテレビCMの「やだやだ、ウィンディじゃなきゃ、やだ!」のフレーズも印象的だった(ウィンディはカローラIIの特別仕様車)。

 カローラIIといえば、「カローラIIにのって」という小沢健二さんの曲を思い出す人も多いだろう。4代目カローラIIのCMに使われた曲で、やたら耳に残る「カローラIIに乗って~」というフレーズで、カローラIIというクルマを覚えた、という人も少なくないと思う。

 しかし、その4代目を最後に、カローラIIは小型車「ヴィッツ」へと、トヨタ製コンパクトカーとしての主役の座を譲り、ターセル/コルサと共に、20年にわたる生産を終了した。

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 他にも、カローラFX、カローラセレス、カローラレビンなど、特徴的な派生車はたくさんある。いずれは思い出とともにご紹介したいところだ。

 今秋には、カローラ至上、最強スペックのスポーツモデル「GRカローラ」も発売開始となる予定。カローラが築いてきた歴史と伝統は、まだまだ更新されていくことだろう。

【画像ギャラリー】時代にあわせて、さまざま変化する トヨタ「カローラ」の派生車たち(34枚)画像ギャラリー

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