え…燃料計「半分」は、満タン時からあと半分走れる…わけではない? 燃料計の計測方法とは

燃料残量警告灯が点灯しても50km程度は走行可能

 レベルゲージユニットには、燃料残量警告灯のためのサーミスタも装着されています。サーミスタは、温度によって抵抗が変化するセンサーで、燃料に浸かっているときには冷やされて抵抗値は高く、サーミスタが燃料から露出(液面が低下)すると抵抗値が下がる特性を持っています。サーミスタの取り付け位置は、燃料計の指示がEに近づいて、燃料がいよいよ残り僅かというタイミングで、警告灯が点灯するように設定されています。

 警告灯点灯時の燃料残量に関しては、レベルゲージの精度が良くないこともあり、統一された基準があるわけではなく、クルマによって異なります。一般的には、最初に点灯した時の残量は4L~6L程度が多いですが、それ以上のクルマもあります。安全サイドで考えて、50km程度走行できれば、どこかのガソリンスタンドにたどり着けるという考え方で、警告灯の点灯タイミングは決められるようです。

 燃料残量警告灯も燃料の液面の変化で反応するので、坂路を走行したり、過激な運転をすると、点灯したり消えたりします。いずれにせよ、警告灯が点灯したら早めに給油することです。あせってガソリンスタンドを探すと、精神衛生上も良くないですし、事故も起こしやすくなります。

◆     ◆     ◆

 ガス欠しそうになって、冷や汗をかきながらガソリンスタンドを探した経験は、誰でも1回ぐらいはあるのではないでしょうか。燃料計の指示値を見て、残り何リッターあると考えるのではなく、例えば指示値が1/5になったから、あと何キロ走れるというように、燃料量でなく走行距離で経験的に認識する方が確かだと思います。

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