■ビュイックGL8
中国市場で販売されるミニバンの中でも古参勢なのがビュイック GL8だ。ビュイックはアメリカのゼネラルモータースが展開しているブランドだが、いまやアメリカよりも中国のほうが人気とも。
中国専売車となるGL8は2000年に初登場した。初代は単に人を運ぶための質素なミニバンという印象が強いが、年々改良やモデルチェンジを重ねそのクオリティに磨きをかけている。
現在では通常モデルに加えて4人乗りの最上級モデル「GL8アベニール」というモデルも展開中だ。2022年8月には通算4代目モデルとなる「GL8センチュリー」も発表され、高級ミニバン市場での攻勢を強めていく姿勢をみせている。
■トランプチM8
最近ではフォルクスワーゲンなどの外資系メーカーも、今まで手をつけていなかったミニバン市場に手を出し始めているが、中国メーカーの本気度はそれらを上回る。
国営メーカー「広州汽車」が展開する「トランプチ」では、2022年8月にフラッグシップミニバン「M8」のフルモデルチェンジを正式に発表した。迫力あるフロントマスクは日本でも人気が出そう?
2017年に当初登場した際は「GM8」という名前であったが、2020年のマイナーチェンジで「M8」へと改称。また、2018年より一回り小さい「M6(GM6より改称)」も展開しており、広州汽車は何かとミニバン市場に本気だ。
トランプチ M8の特徴はなんと言ってもそのパワートレインにある。トヨタの中国における合弁パートナーという関係もあり、M8にはトヨタ開発の「トヨタハイブリッドシステム(THS)」を搭載。
広州汽車独自開発の2L、直列4気筒エンジンとうまく組み合わさる独自仕様のもので、巨大な車体でもストレスのない走行性能を乗員にもたらすとしている。
■紅旗HQ9
日本初の純中国製乗用車の販売で話題となった老舗高級車ブランド「紅旗」も初の高級ミニバンを2022年にリリースしている。
中国で最初に誕生した自動車メーカー「第一汽車」が1958年より展開するこのブランドは、数多くの要人に愛されてきた中国の象徴的ブランドだ。今まではセダンやSUVのみの展開であったが、2022年8月に予約開始となった「HQ9」で高級ミニバン市場に殴り込みをかけていくこととなった。
なお、9月21日に紅旗HQ9の正式な価格が発表された。グレードは全5グレードで、下から35万8800元(約730万2000円) 37万8800元(約770万9000円) 43万8800元(約893万1000円)、47万8800元(約974万5000円) 53万8800元(約1096万6000円)」
もちろん、中国ではアルファードが熱狂的な人気を誇るが実は「もう少し大きなサイズが欲しい」という声も少なからずある。
そのため、アルファードへの対抗馬を世に送り出す各社は全長5m超、全幅2m級の高級ミニバンとなっており、実際、トランプチ M8は全長5193× 全幅1893×全高1832mm、ホイールベースが3070mmと、アルファードよりも余裕のあるサイズとなる。
また、紅旗 HQ9は全長5222×全幅2005×全高1935mm、ホイールベースが3200mmと、中国を代表するブランドにふさわしい存在感のあるボディを与えられている。
とはいうものの、アルファードの人気がこの先落ちることはないだろう。すでにアルファードは「高級ミニバン」というよりは「アルファード」を指名買いする人で溢れているし、アルファードで指摘されているボディサイズは、全長5175×全幅1995×全高1785mmのボディを持つ「シエナ」の中国投入によって十分にカバーされている。
ファミリー向けミニバン、そして高級ミニバンの両方において競争が激化する中国では今後も多様なミニバンが各社から投入されるだろう。そのような状況の中でも不動の人気を誇るアルファード。ライバルたちの戦いも目が離せない。
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