まさかのメーカー鞍替え!! 理由はガソリン車の設定!? ランディはなぜセレナからノアに変わったのか

■5代目セレナは販売中ながら、ランディだけフルモデルチェンジ!?

 結局、現在も日産セレナは5代目モデルが継続販売中となっているが、2022年7月にランディだけフルモデルチェンジを発表。これはどういうことかとチェックしてみると、なんとOEM車であることは変わらないものの、そのベースがセレナから今年発売されたばかりのトヨタのノアになっていたのだった。

 ノアがベースとなった新型ランディは、引き続きエアロ仕様こそ設定されないが、ついに念願とも言えるストロングハイブリッド仕様がラインナップに追加(セレナ時代もマイルドハイブリッド仕様は存在していた)。

 これによって販売店としても積極的にユーザーにオススメできる3列シート車が登場したことになったのである。

■ノアにしたのはガソリンモデルもあるから!? しかもノアより納車早いゾ

新たにスズキ ランディのベースとなったトヨタ ノア。e-POWER専売となるウワサがあるセレナから、ガソリンモデルが存続するノアに白羽の矢をたてたというのがランディのOEM供給元変更の真相か?
新たにスズキ ランディのベースとなったトヨタ ノア。e-POWER専売となるウワサがあるセレナから、ガソリンモデルが存続するノアに白羽の矢をたてたというのがランディのOEM供給元変更の真相か?

 ではなぜこのタイミングでOEMのベースをセレナからノアに変更したのだろうか? 別にスズキと日産の協力関係が失われたというワケではなく、現在でもスズキから日産へエブリイ/キャリイをベースとしたクリッパーシリーズがOEM供給されている。

 ただ、スズキとトヨタも2019年に資本提携を結んでおり、日本国外ではスズキはトヨタからカローラツーリングをスウェイスとして、RAV4 PHVをアクロスとして販売している。

 また、トヨタはスズキからバレーノをベースとしたスターレット/グランツァや、ビターラブレッツァ(エスクードの兄弟車)をアーバンクルーザーとして販売するなど、両社でOEMをし合う関係となっているのだ。

 そういったスズキとトヨタ両社の協力関係もあったことや、間もなくフルモデルチェンジがウワサされるセレナがノートと同じようにe-POWER専売車となるという話も影響したのではないだろうか。

 確かにスズキとしても3列シート車のストロングハイブリッド仕様は念願の1台であることは間違いないが、その一方で買いやすい価格帯となるガソリンエンジンモデルもエブリイランディ時代からのユーザーを考えるとラインアップしておきたいというのが本音。

 そのため、電動パワートレイン専用となってベース価格のアップが不可避となるセレナではなく、ガソリンモデルもラインアップするノアをベースとしたOEMモデルに切り替えたというのが真相ではないかと筆者は考えるのだ。

 いずれにしてもクルマを購入するユーザー側としては魅力的なモデルが増えることは大歓迎。

 実際新型ランディはノアと若干の装備差はあるものの、そこを気にしないというのであればノアよりも早く納車される可能性もあるということで、いち早く欲しいと考えている人はノアと共にランディも検討してみるのもアリかもしれない。

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