ここ数年、中古車市場では「安いうちに買っておけばよかった」と後悔するような国産車が次々と誕生している。新車販売終了やMT車の減少、スポーツモデル人気の高まりなどを背景に、一度は手頃だったクルマが数年で数百万円も値上がりした例は珍しくない。もちろん将来の相場は誰にも断言できないが、価格が上昇しやすいモデルには共通点がある。今回は「今ならまだ比較的手が届く価格帯」で、今後の値上がりにも期待できる国産車を10台紹介する。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、日産ほか
【画像ギャラリー】値上がり確実で、今こそ底値!? まだ間に合うオススメ国産中古車を写真でイッキ見!(11枚)画像ギャラリー手頃なうちに狙いたい! 価格上昇が期待できる国産車3選
日産 エスカルゴ(1989~1990年)
1989年に発売されたエスカルゴは、パイクカーシリーズの一台である。カタツムリをモチーフにした唯一無二のデザインは、発売から35年以上が経過した今でも色褪せない魅力を放っている。
販売期間は約1年と短く、生産台数も約8000台にとどまった。商用バン「サニートラック」をベースに実用車として使われた個体も多く、現存車は年々減少している。
海外でも人気が高く、コンディションの良い車両は確実に少なくなっていることから、今後も相場上昇が期待される1台だ。
現在、中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は90万~179万円、平均価格は140.3万円、流通台数は5台となっている。流通台数が極めて少ないことからも、その希少性がうかがえる。
ホンダ S660(2015~2022年)
生産終了後、一気に人気が高まった代表格がS660である。
軽自動車唯一のミッドシップオープンスポーツという唯一無二の存在で、後継車も発表されていない。
販売終了時には駆け込み需要が発生し、一時は新車価格を超えるプレミア価格で取引された。
現在は相場がやや落ち着いたとはいえ、モデューロXや6速MT車、低走行車は依然として人気が高い。EV化が進む時代にあって、このような軽スポーツカーが再び登場する可能性は低く、将来的な価値にも期待が持てる。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は88万~550万円、平均価格は約248万円、流通台数は547台となっている。特別仕様車は平均価格を大きく上回るケースも珍しくない。
スバル WRX STI(VA型・2014~2021年)
スバルファンから絶大な支持を集めるEJ20エンジン搭載最後のWRX STIも見逃せない。
水平対向2Lターボと6速MTという組み合わせは今や希少な存在となり、国内だけでなく海外からの需要も高い。
特に「EJ20 Final Edition」は発売直後からプレミア価格となり、標準モデルも価格は高値で推移している。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は約170万~1198万円、平均価格は約470万円、流通台数は約420台。状態の良いノーマル車は今後さらに価値を高める可能性がある。
MT車・スポーツカーは特に要注目! 希少性が価格を押し上げる
マツダ ロードスター(ND型)
現行ロードスターは流通台数が多いため「プレミア」とは無縁に思えるかもしれない。しかし、6速MT車や990S、NR-Aなどの軽量グレードは着実に人気を集めている。
世界的にライトウェイトスポーツカーが減少するなか、ガソリンエンジンを積むFRオープンスポーツはますます貴重な存在となるだろう。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は117万~1100万円、平均価格は266.4万円、流通台数は1232台。流通台数は多いものの、低走行・フルノーマル車は価格が高止まりしている。
トヨタ GRヤリス(2020年~)
GRヤリスはWRC参戦を前提に開発されたホモロゲーションモデルである。
1.6L直列3気筒ターボエンジンとGR-FOUR四輪駆動システムを採用し、国産スポーツカーのなかでも極めて個性的な存在だ。
2024年には大幅改良モデルが登場したが、初期型にも根強い人気があり、「純ガソリン」「MT」「4WD」という組み合わせは今後ますます希少になると考えられる。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は175.3万~918万円、平均価格は402.1万円、流通台数は約900台。高年式・低走行車は新車価格に迫る車両も少なくない。
三菱 ランサーエボリューションX(2007~2016年)
「ランエボ」の名を冠した最後のモデルであり、2016年の生産終了以降は国内外で人気が高まり続けている。
2L直4ターボ「4B11」とS-AWCを組み合わせた高性能4WDは、現在の三菱ラインアップには存在しない。中古市場ではノーマル車の減少が進み、海外輸出需要も価格を押し上げている。
現在、中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は210万~1250万円、平均価格は約480万円、流通台数は約190台。ファイナルエディションは1000万円を超える個体も珍しくない。
日産 フェアレディZ(Z34・2008~2022年)
現行型(RZ34)の登場で旧型と思われがちだが、自然吸気V6エンジンを搭載した最後のフェアレディZとして評価が高まっている。
6速MT車の人気は非常に高く、ノーマル車や低走行車は相場が上昇傾向にある。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は120万~850万円、平均価格は約300万円、流通台数は約400台となっている。
トヨタ アルテッツァ RS200(1998~2005年)
FRスポーツセダンが激減した現在、アルテッツァは再評価が進む1台である。
210psを発揮する3S-GEエンジンと6速MTを組み合わせたRS200は、ドリフトやサーキット需要により程度の良い個体が減少している。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は70万~420万円、平均価格は約180万円、流通台数は約90台。今でも比較的手頃な価格で狙える点は魅力だ。
スズキ ジムニー(JB23W・1998~2018年)
新型JB64が人気を集める一方、長年親しまれたJB23も値崩れしにくいモデルとなっている。
クロカン需要に加え海外人気も高く、カスタムベースとしても評価される。特に最終型や低走行車は価格が高止まりしている。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は25万~398万円、平均価格は約118万円、流通台数は約2200台と流通量は豊富だが、良質車は早く売れてしまう傾向がある。
ホンダ シビック タイプR(FK8・2017~2022年)
タイプRはどの世代も値落ちしにくいが、FK8は最後の純ガソリン・6速MTスポーツとして世界的人気を誇る。
ニュルブルクリンクFF最速を記録した実績もあり、欧州でも人気が高い。
中古車大手検索サイトでは中古車価格帯は330万~950万円、平均価格は約560万円、流通台数は約250台。限定車「Limited Edition」はさらに高値で取引されている。
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