■テンロクのNAを6速MTで操る楽しさ!
スイフトスポーツの現行型と旧型で異なる点は多いが、最も異なるのがエンジンだ。現行モデルは1.4L直列4気筒ターボエンジンとなり、最高出力は140ps、最大トルクは230Nmとなっている。
最高出力ではわずか4馬力差だが、最大トルクでは70Nmを差が付いている。過給器の魅力はモリモリと来るパワーだが、旧型が搭載しているNAエンジンの魅力はアクセルペダルに対してリニアな反応だ。
フラットトルクな現行型はパワー感のメリハリのなさを感じるが、旧型のNAエンジンは、回転数が高くなるにつれてパワー感の盛り上がりを感じることができるのが魅力だ。
しかも、テンロクと呼ばれる1.6Lエンジンは昭和の時代からレース用エンジンとして開発されることが多く、名機と呼ばれるエンジンが多いのも事実だ。こういった高回転型エンジンだからこそ、MTで乗りたいし、自分の腕も鍛えることができる。
■テンロクスポーツがなんと30万円台から狙える今が買い時だ!
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現在、先代スイフトスポーツの中古車は約408台流通していて、そのうち約292台。実に約69.1%がMT車となっているのだ。旧型スイフトスポーツのMT車の中古車の価格帯は、約36.7万~約208万円で、50万円以下でも約16台、100万円以下でも約143台も流通している。
できるだけ安い中古車を手に入れて、パーツを装着して楽しむのも良いし、ノーマルを手に入れて、自分のスキルに合わせてカスタイズしていくのも楽しいという万能なクルマが旧型スイフトスポーツだ。
後付けターボキットも設定されているなど、アフターパーツも豊富で、自分好みに仕上げることができる。駆動方式など異なる部分はあるが、アフターパーツが豊富なことやエンジン排気量も同じ1.6Lということもあり、50代の筆者にとっては若い頃のAE86カローラレビン/スプリンタートレノの姿がダブる。
●3代目ZC32S型スズキスイフトスポーツ主要諸元
全長×全幅×全高:3890×1695×1510mm
ホイールベース:2430mm
車両重量:1050kg
エンジン:M16A型直4DOHC
総排気量:1586cc
最高出力:136ps/6900rpm
最大トルク:160Nm/4400rpm
トランスミッション:6速MT/CVT
サスペンション 前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ 前後:195/45R17
新車価格:168万円
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