この「復調」は本物なのか? 最近ちょっと上向きな感じの日産を考察する

■現行型ノートで状況が一気に好転

 そんな印象を大きく変えたのが現行型ノートの投入だった。

 200万円を切るガソリンエンジンモデルを設定しなかったことについて、デビュー当初はベストカーでも疑問視して指摘したこともあったが、e-POWER専用車としたことで個性は際立ち、さらに実際に試乗すると出来上がったクルマの完成度の高さを実感。

 エクステリアデザインもスリークで嫌味がなく、インテリアの質感も高い。「こんな日産車を待っていたんだよ!!」率直にそう思った。

最近の日産は、日本のユーザーのためにしっかりと考えて作ったということが伝わるクルマ作りをしてくれている。それは熱心なクルマ好きだけではなく、多くの一般ユーザーの心をも揺さぶっている
最近の日産は、日本のユーザーのためにしっかりと考えて作ったということが伝わるクルマ作りをしてくれている。それは熱心なクルマ好きだけではなく、多くの一般ユーザーの心をも揺さぶっている

■日本のユーザーに向き合ったクルマづくりができている

 SAKURAも同様だ。

 一見デイズをEV化したんだろ? と思うのだが、よく見るとグリルやバンパーなどの樹脂パーツだけではなく、AピラーやルーフラインまでSAKURA専用設計。

 ドアパネルも違っていて、手間もコストもかかっている。

 でも、結局はそういうことなんだと思う。日本のユーザーのためにしっかりと考えて作りました!!

 そういう開発が心を打つ。それは我々のような熱心なクルマ好きだけではなく、多くのユーザーにも響くのだ。

 Zもしかり、アリアもしかり、だ。

【画像ギャラリー】この復調はホンモノ?? それとも…?? 現在日本で買える日産車をギャラリーでチェック!!(34枚)画像ギャラリー

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