申し分ない仕上がりであろうハリアーPHEV、だが高い!!
その新型クラウンクロスオーバーの身内でもあるトヨタ「ハリアー」は、2022年10月31日に、PHEVモデルが追加されることが発表されている。期待値は非常に高く、新型クラウンクロスオーバーのガチライバル筆頭だ。RAV4 PHVと同じく、システム最高出力は225kW(306ps)を発揮するプラグインハイブリッドユニットを搭載し、駆動方式は4WD(E-Four)を採用。EV走行可能距離は93kmと優秀で、RAV4PHVに乗った印象から予想するに、とんでもなく速いSUVに仕上がっているだろう。
グレード専用のフロントグリルなどを採用し、専用外板色のグレーメタリックも設定。ブラック塗装を施したパーツが施され、インテリアにもインパネからドアトリムまで、金属メッシュの質感をもつダークレッドパイピングオーナメントが採用されている。この内装の加飾パーツを、そっくりそのままクラウンクロスオーバーにつけたら、もう少しよくなるのに、と思ってしまう。
そんなハリアーPHEVの短所は、クラスを超えた価格の高さだ。本体価格は税込620万円、通常の2.5Lハイブリッドの「Z」(484万円)に対し、140万円もアップとなる。RAV4 PHVは、最上級グレードでも539万円(ブラックトーン)であったので、どう見てもハリアーPHEVは超高額。欧州メーカーのPHEVたちよりはまだ安いが、国産のDセグSUVの価格に見合うかというと、微妙だといえる。
直6と驚異の燃費が魅力のCX-60、ただ外装に特別感が欲しかった!!
発売となった直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドにつづいて、直4ガソリンや直6ディーゼル、さらには直4ガソリンPHEVが登場する予定のマツダ「CX-60」。今のマツダができる最善が詰め込まれたモデルだ。
長所は、日本で神話的な人気の「縦置き直6エンジン」を搭載しているという事実と、驚異の燃費性能だ。3.3L直6ディーゼルのWLTCモード燃費は19.8km/L(XD 2WD)、直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドは21.0km/Lにもなり、同社CX-5の2.2L直4ディーゼルが17.4km/Lであったことを考えれば、CX-60ディーゼルの効率は抜群にいい。
インテリアの質感も、上級グレードのプレミアムとなると抜群に高くなる。映えるのは、タンカラーとスウェード素材を用いた内装だ。2トーンのステアリングホイールや、ボリューム感のあるタンカラー本革シートなど、国産の中でもトップクラスに高い質感だといえる。
しかし、エクステリアデザインが、他のマツダ車と代わり映えしない。エンジン縦置きレイアウトのラージプラットフォームとなったことで、無理のないロングノーズとショートオーバーハングとなったCX-60だが、これまでの鼓動デザインを踏襲したフロント周りの造形は、見る人によっては他のマツダ車と同じに見えてしまうと思われ、特別感に欠ける。北米専売モデルである「CX-50」はワイルドで新しく見えるのに、CX-60のエクステリアは非常にもったいない。
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