最後まで航続可能距離を表示されないのはわざと!! 安全のためだった
それであれば、航続可能距離の表示も最後まで表示し続けてくれればいいのに……と思ってしまうが、
そもそも燃料の残量はタンク内の液面の位置をフロートで検出して表示していることがほとんどであり、路面の傾きや走行中の振動などによって検出される位置にズレが生じてしまう。
そのため燃料残量警告灯が点灯したばかりのタイミングでは、走行中に点いたり消えたりを繰り返すのもこれが理由となっている。
また言うまでもなく1L当たりで走行できる距離は走らせ方や道路状況などの環境によってもブレが生じてしまうため、燃料の残りが少ない状態であと何km走ることができるのかを正確に算出するのはほぼ不可能と言えるのだ。
そのため、ギリギリの状態まで航続可能距離を表示することが難しいというだけでなく、航続可能距離の表示を信じて走行したものの、その先に上り勾配が続き予想よりも距離を伸ばすことができずにガス欠してしまった……というような不幸な事故を防ぐためのメーカー側の回避術という側面もあるのである。
なお、多くのクルマでは航続可能距離の表示をかなり余裕を持った数値にしていることが多いため、航続可能距離の表示が非表示になってからもある程度の距離は走行できるとされている。
ただ、走り慣れた道ならまだしも、見知らぬ土地などではナビなどに表示されているガソリンスタンドが廃業していたり、夜間の営業をしていないというケースも珍しくない。そのため、できることなら警告灯が点灯するまえに余裕を持って給油をしておきたいところ。
特に高速道路上でガス欠によって停止してしまうと大きな危険が生じるだけでなく、道路交通法違反ともなってしまうので十分気を付けていただきたい。
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