デジタル化したインターフェイスは課題
価格に見合う性能で、走りも十分に楽しめるT-Rocだが、唯一気になったのが、静電タッチ式スイッチの扱いにくさだ。やはりエアコンの操作スイッチなどは、走行中にも操作がしやすいよう、物理ボタンが欲しくなる。
また、ステアリングホイール上にあるドライブモード切替や音量調節、クルーズコントロールなどの操作も、指が引っかかる段差が小さく、指の腹が触れて反応してしまうことが数度あった。
通常のT-Rocは物理ボタンで使いやすかったのに、静電タッチ式となると途端に扱いにくくなる。VWは「慣れの問題では」とするが、便利になるはずのデジタル化で、扱いにくくなるのはどうかと思う。
デジタル化を否定しているわけではなく、いまはデジタルに移行する過渡期であり、しょうがない面もあるのかもしれないが、今後なんらかの解決策が登場することを期待したい。
とはいえ、T-Roc は、パフォーマンス、デザイン、あらゆる面で特別感があり、乗れば誰でも楽しくなれる出来といえる。コンパクトSUVで600万円代前半は高額ではあるが、クルマ好きであれば満足しない人はいないだろう。
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