レビン/トレノvsシビック そしてサンバー…忠義を尽くして戦い続けたクルマたち


■お家に富をもたらした忠義のクルマたち

長らく続く販売台数の低下など、お家(自動車メーカー)が苦しい局面、大ヒットを飛ばし忠義を示したクルマたちもまたある。

たとえば5代目ファミリア。33カ月連続で同モデルの前年同月比を超えるなど、大ヒット。1回目COTYにも輝き、その前の4代目は今再び映画『幸せの黄色いハンカチ』で武田鉄矢が乗っていたクルマとして脚光を浴びる。殿もさぞかし鼻高々だったことでしょう。

初代オデッセイ

また、初代オデッセイはまさに殿が苦しい時に売れに売れた孝行&忠義グルマ。それまでの国産車にはなかったパッケージングは、その後他社も参考にするほど。

初代キューブも同様。カルロス・ゴーン来日前夜の1998年、日産が厳しい日々を刻んでいた頃に誕生。発売約10カ月で累計生産台数が10万台を突破するなど大ヒット。「よくぞ尽くしてくれた」と当時の塙社長が言ったとか言わなかったとか……。

初代キューブ。いずれも殿(メーカー)の救世主的な存在だった

■「排ガス規制」に熱き思いの歴史あり忠義を尽くした技術話 あれこれ

排ガス規制に関わる技術で忠義を尽くしたネタを紹介しよう。

●殿が自分で困難を突破した珍しい? ケース ホンダエンジンCVCC

真っ先に浮かぶのがホンダのCVCC。1970年に施行されたアメリカの排ガス規制(マスキー法)をクリアするために、ホンダが独自の技術で開発に成功した排ガス対策エンジンだ。

ビッグ3ですら諦めていた排ガス規制値を東洋の小国の、しかも当時はやっと4輪車の製造に乗り出したばかりの名も知れぬメーカーがクリアしたのだから、世界中が驚いたことはいうまでもない。

これによりホンダの技術力が世界に広く知らしめられ、ホンダの企業力が底上げされた。で、殿に忠義を、というより殿(本田宗一郎)自身が殿(しんがり。殿だけに)を務め困難な道を突破した立身出世の物語でもあるのだった。

初代シビックとCVCC

●変わらぬ忠義の心とスピリットが世界への道を切り拓く マツダ SKYACTIV技術の開発

日本におけるディーゼルの排ガス規制に機敏に対応したのがマツダだった。前処理なしで厳しい排ガス規制をクリアしたクリーンディーゼルを実用化したSKYACTIV技術は、マツダの技術力を世界にアピールすることとなった。

歴史を振り返っても、マツダは独自のエンジン技術に積極的で、1960年代終盤~1970年代にかけてはロータリーのマツダとして名を馳せ、1990年代にはいち早くミラーサイクルエンジンやプレッシャーウェーブディーゼルエンジンなどにトライするなど意欲的だったが、独創的ゆえに失敗も多かった。

ディーゼルの排ガス規制の一件は、常に時代の先端を目指しながらも悔しい思いを重ねてきたマツダ開発陣が忠義の心がついに日の目を見た瞬間と言えるだろう。さぞかし殿への良い報告ができたことだろう。天晴れでござる。

マツダの積年の恨み(?)を果たしたかのような会心の出来となったSKYACTIVディーゼルと新型デミオ

次ページは : ■プラットフォーム共有化 コスト削減で忠義を尽くす

最新号

ベストカー最新号

日産が前へ動き出す! 日産スクープ総力特集!|ベストカー 7月10日号

本日、ベストカー7月10日号発売!!日産伝統のスポーツモデルの最新情報、セダン特集などをお届け。さらにランクル300の生写真も独占入手!!

カタログ