■まとめにかえて
電動キックボードの決定的な弱点は操縦安定性の悪さにある。
そもそもキックボードは遊びの道具で、自転車のように安定性を追求していない。今回スラロームをやってみたけれど(画像ギャラリー参照)、少し速度を上げるだけで思ったラインをトレースすることすら難しくなってしまう。
背中にバッグなどを背負った状態だと高い位置で重心移動が発生するため、緊急回避操作するとバランス崩す。車道を走る際は大きなネックとなるだろう。
いずれにしろ20km/hを超えたあたりから極端に操縦安定性が悪化する。
無免許で乗れる電動キックボードの上限速度を20km/hに制限するのはいいアイデアながら、その速度で車道を走らせることの危険性も出てくる。車検や型式指定、速度オーバーの取り締まりなどの課題を残す。
(TEXT/国沢光宏)
【番外コラム】注目のスタートアップ「SWALLOW」とは?
代表取締役の金さんがアメリカで初めて電動キックボードを体験した時に衝撃を受け、日本にも広げたいと起業したのがSWALLOW。日本の電動キックボード主要メーカーのひとつだ。
原付一種のZERO9のほか、原付二種のZERO10X、電動バイクのFiidoを製造販売している。横浜や東京(新宿)で試乗会も開催しているので興味のある人は一度参加してみてほしい。
※原付一種:原付免許が必要。最高速度30km/h。原付二種:小型限定普通二輪免許が必要。最高速度60km/h
●SWALLOW合同会社:https://swallow-scooter.com/
【画像ギャラリー】自分が使うときも運転時にも見かけた時にも気をつけたい!! 電動キックボードが苦手なシチュエーション(15枚)画像ギャラリー
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