最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップ、コメンテーターとして自動車評論家・片岡英明氏が記事を分析しお伝え!
今回は、ダイハツが国内メーカーの新車初期品質調査で1位に!? 政府による石油元売りへのガソリン補助金支給が年末まで延長!! …など、クルマ界のちょっと気になるハナシをお届けします!!
※本稿は2022年9月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、ダイハツ、トヨタ、Adobe Stock
初出:『ベストカー』2022年10月26日号
■自動車初期品質調査でダイハツがトップ!!
「J.D.パワージャパン」が発表した「自動車初期品質」において、カテゴリー別でキャスト、ムーヴキャンバス、ロッキー、トールが軒並み満足度1位を獲得するなど、ダイハツ車のクォリティの高さがユーザーから評価されています!!
【片岡氏のコメント】
ご存知のようにJ.D.パワーは、顧客満足度に対する調査とコンサルタントの国際的な専門機関だ。日本で販売している新車を対象にした品質調査は年に1回実施されており、今回で12回目になる。だが、2021年に調査内容を刷新した。
不具合があったかどうかを外装品質や走行性能、運転支援などの9カテゴリーに分け、221項目について調査するようになったのだ。
ダイハツは116点と、2位のホンダに10点の差をつけて3年ぶりに総合トップの座を手にした。軽自動車市場で熾烈な販売合戦を繰り広げているスズキは3位だったが、15点もの差をつけている。新車100台あたりの不具合指摘数は最も少なく、飛び抜けて高品質だったのだ。
ブランド別でもキャスト、ムーヴキャンバス、トール、ロッキーが1位となった。トヨタのパッソも生産はダイハツで行っているから8セグメント中4セグメントでダイハツがトップに輝いている。これは快挙、凄いことだね。
■石油元売りへのガソリン補助金は年末まで延長
政府はガソリン価格抑制のために、石油元売り会社に補助金を支給していますが、これを年末まで延長すると発表しました。暫定税率の撤廃ではなく補助金って、本当にユーザーにとってメリットはあるのでしょうか?
【片岡氏のコメント】
政府は物価高対策として、ガソリン価格を抑えるための補助金制度を12月末まで延長することを決めた。ガソリン価格の全国平均の基準を168円と設定し、これを超えた分は35円までなら全額を、35円を超えた分はその半額を補助すると言うのだ。
補助金のおかげでガソリンの価格は抑えられている。だが、円安傾向はとどまるところを知らない。あのアメリカでさえ、ガソリン価格は驚くほど跳ね上がっている。
日本では補助金を出したため、今年の1月から9月までの9カ月間に1兆9000億もの国費が出ていった。このまま続けると、1日で100億ものカネが飛んでいくそうだ。
この不可解な補助金制度、自動車を持っていない人には恩恵がなく、不満が募るばかりだろう。ガソリン税を廃止すれば納得できる気がする。だが、廃止や減税は嫌だから補助金を出してお茶を濁しているんだよね。自腹でガソリン代を払わない議員さんばかりだから、庶民の感覚とかけ離れてしまったのだろう。
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